チャレンジャーヘルキャット所有をキッカケに 覚醒したドラッグレースワールド!
DODGE CHALLENGER SRT HELLCAT DRAG RACE
不動のDODGE ダッジの魂に魅了される
DODGE CHALLENGER SRT HELLCAT DRAG RACE
遊びじゃなく、本気。本気で走ってチャレンジャーを楽しむ。専用トレーラーに積載して会場に到着!
ラムバン、エクスカージョン、フレートライナーなど様々なアメ車を所有し、これまでも本誌に度々登場してきた奈良のガレージビルダー松本氏が本気で挑む、ドラッグレースの世界を徹底リポート!
コンマ数秒を縮める事に全力で向き合うシビアな世界だからこそ、結果に直結した時の喜びは格別!
勝負魂に火をつけたコンマ数秒の世界!
ガレージビルダーズの松本氏がドラッグレースを始めたのがちょうど今から3年前、2017年に富士スピードウェイで開催されたアメフェスのドラッグレース体験で「ヘルキャットで直線を走らせたら気持ち良いよ!」と誘いを受けて愛車を走らせた時、初参戦にして手応えを感じたことから本格的にドラックレースにのめり込んだと言う。
それまではSEMA SHOW視察や、本職であるガレージビルダーズ(フローレスホーム)の輸入建築資材仕入れなどでアメリカ本国を訪れた際、本場のドラッグレースを趣味の一環として観戦していたが、まさか自身がステアリングを握り、フルスロットルでアクセルべた踏みで直線を爆走し、タイムを競う側になる事は予想もしていなかったと話す。 オリジナルで707馬力を発生させるヘルキャットで、試しに参戦していなければ、きっと昔のままドラッグレースは観戦して楽しむもので終わっていたのかもしれない。
そうは言っても後の祭り。根っからの負けず嫌いと豪語する松本氏の勝負魂に火が付いたとなれば、なりふり構わず目標に向かってまっしぐら。ドラッグレースシーンにおいて最善のパートナーを探索し、オートコンセプトジャパンに相談へ。しかし手始めにステージ1のチューニングを施したにもかかわらず、当初叩き出した自己ベストを下回るタイムを計測。そこで初めてドライバーの腕も大きく左右される事を知り、場数を踏むべく出場できるレースは可能な限りエントリーして勘を研ぎ澄ませていったと言う。スキルが上がるにつれてACPTのECUチューン、ロングヘダース、スーパーチャージャーのブーストアップと段階を経て、なんと950馬力オーバーのモンスターマシンと化したヘルキャット。
それを巧みに操る敏腕ドラッグレーサーと化した松本氏は、2019スーパードラッグフェスティバルのV8ストリートクラスで見事優勝と言う快挙を成し遂げた。 本場さながらのチャレンジャーを積載してピットカーとしても十分に機能するフレートライナーと共に、コンマ数秒を縮める松本氏のチャレンジは今後も続いていくだろう。
2017年よりレース参戦を開始。撮影の舞台にもなったドラッグフェスティバルでは、2018年にオープン11秒台クラスで優勝を果たす。そして2019年はスーパードラッグフェスティバルのV8ストリートクラスでチャンピョンを勝ち取る。2020年は10秒クラスでの優勝をめざし、愛車のコンディションはもちろんドライバーとしてのトレーニングに拍車がかかる。
セントラルサーキットで年間4回開催されるドラッグフェスティバル。こちらのページでも紹介させていただいた通り、国産車から欧州車、二輪車まで様々な車種がエントリーしており、ドラッグレースシーンの登竜門的存在。
スーパードラッグフェスティバルのV8ストリートクラスと比較すると、オープン10秒台クラスはGT-Rを初めとする国産モデルの本格派が多数入り混じる激戦区。アメリカンマッスルの実力を見せつけるが如く、今シーズンも是非とも期待したい所だ。
707馬力から950馬力オーバーへと劇的進化!
チャレンジャーオンリーのカークラブ「クレイジーチャレンジャーズ」に所属しており、生粋のチャレンジャーフリークでもある松本氏。しかし、ドラッグレースに熱量が高まるにつれて、カスタムやドレスアップと言った要素よりも「どうすればもっと速く走れるか?」を探求する姿勢にシフト。ヘルキャットに乗る以前は比較的カスタムに比重を置いていただけに、707馬力のハイパフォーマンス、そして走らせて楽しむ喜びを体感するきっかけとなった富士スピードウェイの出来事が大きな引き金となったのは言うまでもない。950馬力を超え、10秒台が安定してもまだまだ満足出来ず、その一歩先を目指す姿勢には感服。
本国で見たトランスポーターの世界を日本で再現!
元々アメリカの規格外サイズなトラックが大好物な松本氏。フレートライナーの所有歴はチャレンジャーよりも長く、本業である建築資材の運搬を兼ねて購入したのが紹介するトレーラー。しかしその広大な室内にはチャレンジャーを積載してピットカーとしても十分に機能すると知り、現在ではビジネスにプライベートに大活躍。サーキットまで自走でいかなくても済むのでレース用タイヤは自宅車庫から装着した状態で現場へ。常に二人三脚で松本氏のドラッグレースライフをサポートしてくれるオートコンセプトジャパンのロミオ・和彦・エスピノーサ氏の愛用する呂銀具に必要なアイテムなども一緒に積んで二人三脚、いやフレートライナーを入れると四脚で全国各地のサーキットに出没している。
Photo: 高原義卓
Text: 石井秋良
アメ車マガジン 2020年 3月号掲載
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