マスタングとSUVが主力なのだが、ど真ん中に敢えてブロンコを展示【FORD MOTOR COMPANY】
LAS VEGAS CONVENTION CENTER
LAS VEGAS,NEVADA NOV 5 - NOV 8,2019
SEMA SHOW 2019 SPECIAL REPORT
LAS VEGAS CONVENTION CENTER
LAS VEGAS,NEVADA NOV 5 – NOV 8,2019
The Booth of Detroit3
トロイト3が創造するカスタムモデル
FORD MOTOR COMPANY
2018年同様、ホストを務めるFORD。会場の外ではお馴染みの同乗試乗も開催され、走りのイメージをアピールするが、2019年は少々趣が異なる。マスタングのスペースは少々減らし、センターにはアーリーブロンコを展示。2020年春以降に復活が噂されているブロンコへの布石を如実に感じ、打倒JEEPの意気込みが伝わってくる。
2019 FORD MUSTANG FASTBACK LITHIUM
マッハEじゃないだろ〜!と思っている人にオススメ
SEMA直後に発表された、マスタングマッハE。コレジャナイ感満載だが、そんなアンチ派にオススメしたいのが、このリチウムバッテリーを搭載したマスタング。パワーユニットはバベスト社で900hpを発生し、6MTを組み合わせる。市販化して欲しいなぁ。
2019 FORD MUSTANG GT FASTBACK
マットブルーとマットブラックで存在感を強調
GTにTVSテクノロジーのスーパーチャージャーを装着。公称値で700hpを発揮してシェルビーに引けを取らないスペックを実現。各部をカーボンファイバーのボディキットに交換し、トップとボトムはマットブラックにアレンジ。
2020 FORD MUSTANG CONVERTIBLE PREMIUM
クラシカルなスタイルだが走りを更にアップデート!
往年のマスタングを想起させるカラーリングを施した、2020年型マスタング。FORDパフォーマンスのサスペンションやブレンボキットを装着。コンバーチブルだから気持ち良く流して走る…のではなく、マスタングらしく積極的な走りを実現。
2020 FORD MUSTANG SHELBY GT500 DRAGON SNAKE
打倒チャレンジャーを掲げてぜひとも市販化して欲しい
5.2ℓ+スーパーチャージャーのシェルビーGT500でさえ化物だが、それをモディファイしたのがこのドラゴンスネーク。800hp以上の出力を誇り、巨大なリアウイングやリアフェンダーのデカールが非常に象徴的。残念ながら、現時点では市販化の予定はないそうだ。
2020 FORD GT MkII
世界でわずか45台限定のサーキット専用マシン降臨
レースのレギュレーションなどを一切無視し、FORD・GTが本来持つポテンシャルを最大限に追求したモデル。リアビューのセンター出しマフラーなどは、レーシングカーそのものといった雰囲気を漂わせる。
2020 FORD ESCAPE TITANIUM AWD
2020 FORD ESCAPE SEL AWD URBAN EDITION
2020 FORD ESCAPE SE SPORT HYBRID AWD
コンパクトSUVのエスケープもカスタムして展示
アウトドアスタイルから、街乗りやスポーティなスタイルにアレンジされたエスケープ。エコブーストだけでなく、アメリカ本国ではハイブリッドもラインアップされている。個人的には、今後グレーのボディカラーが流行るのでは?
メイン以外にもブロンコを展示しブロンコの復活を匂わせる
屋外のスペースでは、例年同様マスタングやF-150で同乗試乗会を開催。2018年は様々なマスタングのレーシングマシンが勢ぞろいしていたが、2019年は歴代ブロンコのレーシングマシンが集結。正式なデビューはまだ果たしていないにも関わらずここまで力を入れていることから、いかにFORDが新型ブロンコに期待&社運を掛けているかが見て取れた。2020年のSEMAには、様々なモディファイが施されたブロンコが勢ぞろいするのだろうか。
1968 FORD BRONCO WAGON
センターのブロンコは何を意味する?
もやは公然の秘密となっている2020年のブロンコ復活。それを匂わせるために、しかもブースのど真ん中に敢えてブロンコを展示。エンジンは5ℓ級のV8にコンバージョンされており、ブロンコのエンブレムやシリアルナンバーも刻印。新型ブロンコは期待できそうなので、デビューまで大人しく待とう!
2019 FORD EXPEDITION LIMITED MAX
シンプルでスッキリまとめつつグラフィックで主張
2WDのエクスペディションをベースに、YAKIMAのルーフBOXやFOGIATOの24インチホイールを装着。ラウンド形状のRIGID RDS の40インチをバンパーにビルトイン。フードやボディサイドにはペイントを施して個性的に仕上げる。
2019 FORD EXPEDITION LIMITED STEALTH
スタイリングは都会的だがカスタムはアウトドア志向
ステルスというサブネームを与えられた、エクスペディション。ICONの足回りでリフトアップし、FUEL の22インチホイールを装着。ブラックボディにチェリーレッドのラインが映えるが、真っ黒のボディでアウトドアに行ったら、溶け込んでしまいそう。
2019 FORD EXPLORER ST AWD
エクスプローラー史上初のハイパフォーマンスモデル
2019年のデトロイトショーで発表されたSTの3ℓV6のエコブーストがベースで、FORDパフォーマンスのプロトタイプとなるボディキットを装着。マフラーはBoraに交換されており、エンドチップはカーボンを採用。24インチのSAVINIがひときわ大きく見える。
2019 FORD EXPLORER ST AWD
サポートやパレードランの先導車としてカスタマイズ
FORD・GTと同じ塗り分けが施されたこのエクスプローラー。決して見た目を重視したのではなく、レースのサポートカーとしてふさわしいスタイルにカスタマイズ。排気量は3.3ℓを搭載しており、トランクスペースには定員分のヘルメットや消火器を常備する。
2020 FORD F-350 XLT SRW CREW CAB FX4
ラゲッジ部分を新規に製作し究極のトラベルスタイル!
4インチのリフトアップを実施し、40インチタイヤを装着したF350。ベッド部分を完全に作り変え、キッチンなどをビルトイン。その上にはルーフトップテントも装着し、キャビンの上にはラックも追加。ゴールドとグロスブラックで全体を統一し、まさに天体望遠鏡だけ持って、ひたすら旅に出たくなるような仕様。
2019 FORD RANGER XLT SUPERCREW FX4
オーバーランドスタイルで積載性に居住性をプラスする
2019年のSEMAショーで非常によく見られたのが、このオーバーランドスタイル。10年ほど前からSEMAでは見かけていたが、今回は爆発的に増加。FORDを始めBIG3には必ず1台はこの仕様が置いてあり、今後増えそうなスタイル。MTBなどアクティブなスポーツを楽しみたい人には最適な仕様だと言えるだろう。
2020 FORD F-150 LARIAT SPORT SUPERCREW 4x4
グラデーションがかかり前後のイメージが異なる
前後バンパーをスチールに変更しLEDライトを装着するが、SEMAの会場では比較的地味な印象。とはいえ見た目とは裏腹に、エンジンは5ℓV8にTVSのスーパーチャージャーで武装し、なかなかのモンスターっぷり。白からベージュに変わるラッピング、アリだね。
2020 FORD F-450 PLATINUM DRW CREW CAB 4x4
フロントウインドにはライトバーでなくLEDランプを並べ個性の追求と異彩を放つ
スーパーヘビーな450をさらにウルトラ級にモディファイ。前後サスペンションはkeidermanのエアサスに変更。タイヤサイズは37インチで、22インチのアメリカンフォースを組み合わせるが、思いっきりフェンダーから飛び出しているのは圧巻と言わざるを得ない。リアバンパーを引き出すとラチェットが収納されており、何でも積んで見せるゼ!と言わんばかりの仕様だ。
2020 FORD F-250 XLT SRW CREW CAB 4x4 BAJA FORGED
ベッド部分はストレージにウエポンキャリアのよう!
ルーフテントを装着しているのでレジャー仕様かと思いきや、BAJA FORGEDというサブネームから本気で走りを追求。フロントバンパーはパイプに変更し、フェンダーはカーボンに交換。I-CONのSTAGE7キットを装着することから、その本気度が伝わってくる。タイヤは37インチのBFグッドリッチKM3。ホワイトレターなんてないよね、と思う人が多いと思うが、ペイントによるもの。残念ながら、ロゴのペイントクオリティは高くはなかった。
2020 FORD F-150 XLT SUPERCREW FX4
コーヒに妥協しない至福の一杯を求める人のためのクルマ
F-150にシェルを追加。内部を見てみるとドロワーと呼ばれる引き出しもセットされ、中にはコーヒ豆がぎっしり。サイドウインドーの中にはタンブラーやポットがあり、出掛けた先でもコーヒーには妥協しない仕様。肝心のクルマの方はI-CONのキットで6インチリフト。37インチのINTERCO SSにKMC XD DEMO DOGの20インチを組み合わせる。SEMAにはこういった遊び心に溢れたクルマがたくさん展示されているから面白い。
PHOTO ◆ TAKEO ASAI
TEXT ◆ RYO SORANO
アメ車マガジン 2020年 2月号掲載
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