2台のバイパーで走りを堪能する、ハイパフォーマンスカーブラザーズ!
'06 Dodge Viper SRT-10
'06 Dodge Viper SRT-10
アメ車乗りたちの素顔 AMERICAN CAR OWNERS REAL LIFE
左)'06 Dodge Viper SRT-10
右)'06 Dodge Viper SRT-10
Brothers riding on the viper
アメリカではランボルギーニやフェラーリよりもステータスが高いと称される、ダッジブランド最高峰のハイパフォーマンスモデル「バイパー」。それをアグレッシブに乗りこなす兄弟がいると聞いて早速取材へ。聞くところによると、これで同時に所有するのは2台目という生粋のアメリカンハイパフォーマンス信者だった。
Z06のコルベットに乗り出した弟のTOSHIHARUさんの影響で兄のMITSUAKIさんもコルベットに興味津々。そんな最中、弟の先輩が大切にしていた黒いC5コンバーチブルを手放すと聞いて兄に勧めてみたところ、二つ返事で乗ります!と即決。これがキッカケで兄弟のアメ車ライフが始まった。
弟のアメ車熱に刺激を受けて、兄もアメ車信者に!
本誌の人気企画の一つ絆では、兄弟や姉妹、親子など様々な家族構成でアメ車を楽しむオーナーたちを紹介してきたが、探せばまだまだたくさんいるもので、今回は兄弟でV10エンジン搭載のハイパフォーマンスカー〝バイパー〟を所有している二人を紹介しよう。
ちなみに、聞くところによるとこれが初ではなく、以前は兄のMITSUAKIさんがC5コルベットのコンバーチブル、弟のTOSHIHARUさんがC5コルベットのZ06に乗っており、このバイパーで二度目だという。キッカケはどちらも弟からの発信で、大きな買い物に一緒に立ちあう兄がその魅力の虜となって「俺も!」となるパターン(笑)。
コルベットで一緒にツーリングやドライブを楽しむことも多かったが、弟から気になるクルマがあると打ち明けられたのが今春。「5月の大型連休を利用して見に行くか!」と兄に後押しされる形で関西から遠路はるばる埼玉県の外車専門店へ。弟の気になるクルマというのが現在の愛車バイパーだった。
実は物心ついたころから「いつかはバイパー!」を目標にしていた弟。中学生の頃にはゲーム『グランツーリスモ』にハマり、そこで登場した青×白のバイパーに一目惚れ。当時はラジコンで所有しており、それで遊んでいた姿を鮮明に覚えていた兄が「いよいよ等身大やな!」と悟った。その証拠に見に行くだけと言っていた弟はちゃっかりハンコをポケットに忍ばせて現地でZ06の下取り相談まで依頼。即決で成約となったのには、さすがの兄も「潔よすぎやろ!」とツッコミを入れた。
しかし弟がバイパーに乗り換えることで、今までのコルベット×コルベットからコルベット×バイパーになってしまう。もちろんそれはそれで有りなのかもしれないが、秘かに兄もバイパーに魅力を感じていたところだった。そこで弟の納車で再び関東へ向かう際に相乗りして、そのままちょっと気になっていたバイパーのコンバーチブルモデルの下見に、納車ほやほやの弟バイパーで神奈川県のコレクションズへ。
事前に連絡していたこともあってお目当てのコンバーチブルをピカピカに磨いて用意してくれていたのだが、兄はそれに見向きもせず奥に潜んでいた赤×黒のバイパーに夢中。お店の方から「これはまだ入庫して1週間で仕上げも済んでないしプライスも決まってないから売れないよ!」と聞いても、「これが良い!と即決!」。兄弟そろって潔く即決するところはさすが同じDNAの持ち主。同店のブログでも希少なバイパー兄弟と紹介されており、その思い切りの良さが紹介されていた。
そんな流れで2019年の夏、コルベットブラザーズからバイパーブラザーズへと変化を遂げた二人。考え込まずにインスピレーションを大事にする姿勢は共通ではあるが、通勤や買い物までラフに乗りこなす弟とは裏腹に、兄は雨の日はNGで毎週洗車を怠らない万全の管理体制。どちらも遠方購入のため、通常メンテナンスなどは東大阪のTAKA AUTOに診てもらっているらしいが、コルベットの時代から兄の方がマメに愛車を綺麗にしているとのこと。この辺りはやっぱり兄弟でも性格がまるで異なる様だ。
二人のバイパーライフはまだ始まったばかりであり、これからが本番。大人になっても兄弟で共通の趣味があるというのはそれだけで素晴らしいもの。いくつになっても仲良しである秘訣は、戦隊モノのおもちゃや同じゲームで盛り上がった幼少期の頃と変わらず、夢中になれるものが一緒であることなのかもしれない。
いくつになっても夢中になれる、共通の何かが二人の絆を深める
’06 Dodge Viper SRT-10 owner : MITSUAKI(兄)
当初はコンバーチブルを下見に行ったはずが、偶然入庫したてのこのバイパーに一目惚れ。赤×黒のカラーコントラストに内装の赤レザー張り替え、さらには往年のデザインで現代風に履きこなすゴールドのボトムスと、そのすべてが好みだったとのこと。納車後は雨の日NGで徹底管理している点も特筆物。
’06 Dodge Viper SRT-10 owner : TOSHIHARU(弟)
グランツーリスモに登場する青×白のバイパーに憧れを抱き、中学時代はそのラジコンで遊んで過ごしていたTOSHIHARUさん。等身大のバイパーを手に入れる際、奥さんには一言も言わずに兄と関東へ現車を視察に入って即決するも、妻は「良いやん!」とアッサリ。実は妻も黄色いPTクルーザー乗りで理解ある人物だったりする。
THANKS:TAKA AUTO
HP:http://taka-auto.net
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2019年 12月号掲載
最新記事
2024/11/21
【シェビーバンG20】子育て世代にはミニバン !?いやフルサイズ一択でしょ!
これまでアメ車を愛用してきた者たちがアメ車から離れるタイミングで比較的多いのが、子育てが始まった時。何不自由ない広々車内に加えて維持費も安い2Lクラスの国産ミニバンへと乗り換えるのがセオリー。でもフルサイズバンって選択肢も意外とアリ!?
2024/11/20
【ビッグバーンモータース】築き上げた知識と経験が信頼の証。
創業37年。アメ車に完全にシフトして30年になる埼玉のビッグバーンモータース。創業当時から整備に力を注ぎ、その長い知識と経験を頼りにするオーナーは数多い。
2024/11/19
アメ車好きの父の密かな夢、最愛の娘とのツーショット
16年前に当時11才だった愛娘と一緒にアメマガに登場したオーナーさん。娘が大人になってアメ車に乗り、もう一度一緒にアメマガに…。そんな夢を胸に秘めていたオーナーさんの夢が遂に実現。
2024/11/18
どんな車種でも装着するだけで、気ままなクルマ旅が楽しめる!【OVERLAND SPEC OUTDOORS ROOF TOP TENT】
オーストラリアに端を発し、アメリカや日本を初め、世界各地でユーザーが増加しつつある「オーバーランドスタイル」。様々なアメ車を販売するスカイオートでは、OSO製品を各種取り扱い中だ。