せっかく色が決まったのに、肝心のクルマのボディが激ヤバです【デュランゴの挑戦 Vol.78】
オールペンじゃなくレストアが始まる!?
DURANGO CHALLENGE【デュランゴの挑戦】
DURANGO CHALLENGE【デュランゴの挑戦】
世界で一台のマッスルSUV への道Vol.78
ようやくガレージジョーカーにデュランゴを持ち込んで、記念すべきオールペン作業の開始! と、喜びもつかの間、ボディの状態を確認していくと、あちこちからサビで腐食した部分を発見。これはまず、ボディ修復が先決となるようですな。サビでボロボロ、amZ2019参加は無理!
長らくオールペン計画が進まなかったけど、今度こそスタート。2019年9月29日開催のamZに間に合わせるにはギリギリのスケジュールのハズだったんだけど、ハッキリ言います、無理でした! 作業の第一段階としてまず、ボディの状態を隈なく見て、凹み、傷、サビの状態を確認し、その部分をまず補修。
それからボディ全体の下地処理に取り掛かるのだが、プロの目から見てデュランゴは、幾つかあるボディの傷は想定内だけど、パテ割れやパテの断層が見て取れる部分が複数あることが想定外。「ハッキリ言って素人レベルだな。ここが原因で鉄板にサビが出て他に影響することもあるから、削って補修する必要がある」と、ガレージジョーカーの小川氏。
強面で何事も豪快なイメージがある小川氏だけど、特に鈑金に対しては、職人の親父さんから叩き込まれたこともあり、小さな部分も妥協は許さない。しかも問題はこれだけではなく、ボディ下側の随所にサビの腐食が見られ、純正のオーバーフェンダーを外すと、リア側のタイヤハウス先端が朽ち果てていた。
「こんな状態にまでなった90年代後半のクルマは見たこと無いぜ」と言うほどで、オールペンとは関係のない下回りも確認すると、助手席側のフロアにサビで穴が空いていることも判明。これは酷い…。オーバーフェンダーで見えない部分、オールペンには関係ないフロアだけど、小川氏は「絶対に直す」と、時間をかけて修復することに。amZも大切だけど、長い目で見て今のうちにしっかり直しましょう! なのでamZは代車です(笑)
作業前にボディの状態を確認すると見るからに怪しい部分を発見…
オールペンじゃなくレストアが始まる!?
右上はヘッドライト上部のパテ割れ。その下はドア下にあるサビで腐食した部分。サイドモールは外す予定だったので剥がしてみると、そこにもサビが。
色んな部分にサビがあるので、スタッフの島田さんが下回りを確認すると、助手席側のフロアにサビがあって、削っていくと車内にまで達する穴を発見。たしかに雨が降った翌日は車内が曇っていたような気も…。穴を修復し、いずれ絨毯を交換することも検討しなきゃね。
オーバーフェンダーを外すと、驚くべき光景が!
ドア下、フロア下、モール下に酷いサビがあることも驚いたけど、一番驚いたのはリアの純正オーバーフェンダーを外したら朽ち果てたボディが現れたこと。ハンマーで叩くと、鉄板がボロボロと崩れていくほどですよ。
フロント側は問題ないけど、リアは両サイドが被害。2枚の鉄板が重なる仕組みになっているが、何とか後ろ側の鉄板は大きな被害がないのが救いか。基本オレンジにオールペンするけど細かい部分はブラックを残す感じになる?ストライプも欲しいけど今回はナシ
オールペンするにあたり、色分けをするかどうか。全てをオレンジにすると何かベタな印象に見えるので、ミラーやドアノブだったりをブラックにしようかと思ってます。メッキバンパーは残そうと思ったけど変かな? ここもオレンジ? 当初はセンターストライプを入れる予定だったけど、時間的に今回はナシ。またいずれ。
ソリッドのオレンジベースだけどレッド寄り、パールもほんの少し混ぜて色の変化を与える
これが確定したボディカラー見本。ソリッドのオレンジをベースにレッド寄りの色合い。そこにほんの少しパールを入れることで、色の変化を与える感じ。ここにたどり着くまでに、かなりの色を作ったなぁ。本当にお疲れさまです。
想像以上の酷い状態で、ボディ修復作業が本格的にスタート
というわけで現在、一番大きなサビがあるフェンダー部分を手始めに修復作業を実行中。サビの部分を削り取り、新たな鉄板を当てて溶接するなど、完全なレストア作業。もしかしたら今後さらに想定外なことも起きるかも?
僕もツナギを持参して、少しでも作業を進めるためにお手伝いしております。オレンジの姿を披露するのは一体いつ頃になるかな~。もしかして来年?
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1999y DODGE DURANGO デュランゴの軌跡
埼玉県所沢市にある解体屋「T&Kインターナショナル」に持ち込まれたデュランゴを、当時所有していたアメマガ号アストロと強引に交換トレード。エンジンこそ調子が良かったデュランゴだが、外装にキズも多く、内装もパーツが外されていたりと、一般に売られている車両と比べると程度は中の下。
引き取り手がいなければ、今頃はスクラップになってたかも…。そんな状態だったデュランゴを日本一のスタイルにすべく、復活&カスタムをしていくのである。
GARAGE JOKER【ガレージジョーカー】
住所:千葉県銚子市四日市場町238
HP:https://www.garage-joker.com/
TEL:0479-25-7740
FAX:0479-25-7743
営業:10~19 時
定休日:火曜日
90年代モデルを中心に、高品質な車両を扱うガレージジョーカー。品質重視なので、人気車ではないレアモデルが並ぶことも多い。メンテはもちろん、徹底した鈑金技術は特筆すべき点だ。。パーツは本国とのルートがあり、毎週発送されている。ショールーム内には専門店顔負けのUS雑貨が豊富に並び、マニアからは絶大な人気を誇る。
■写真&文:相馬一丈
アメ車マガジン 2019年 11月号掲載
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