四角いチェロキーに興奮が蘇る。ラグジのLAX STYLE。

JEEP XJ CHEROKEE LAX STYLE
EXTREME AMERICAN
ラグジが新たなコンセプトプロジェクトを始動。それがLAX STYLEだ!
JEEP XJ CHEROKEE LAX STYLE
チャレンジャーで確固たる地位を築いたラグジが、新たなコンセプトのもと、XJチェロキー をベースにしたカスタムスタイルを作り上げ、同車両を販売する新店舗「LAX STYLE」を立ち上げた。今までのラグジにはないアウトドアカーライフもLAX STYLEでは提案していくため、ラグジとはまた別のショップの動きになっていきそうだ。
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市場が沸き立つために何かを仕掛けていく
かねてより話題になっていた、ラグジの新コンセプトが発表となった。それが「LAX STYLE」だ。LAX STYLEは、アメリカの最新スタイルを取り入れた車両を販売し、ロサンゼルス国際空港(LAX)のように国際色豊かな感性と人々が交わる場所として、LAX STYLEという新店舗をオープンさせ、今までのラグジにはないカーライフを提案する。その旗艦となるモデルがXJチェロキーというわけだ。
日本におけるダッジ・チャレンジャーカスタムの火付け役として、長年最先端を走り続けるラグジではあるが、ブームには必ず終わりがあることも想定し、「チャレンジャーとは別の、新しいカスタム文化やライフスタイル」を模索していた。チャレンジャーのように世間が驚き、ワクワクさせる車両は一体なんだろうか、と。
日本の輸入車販売で苦戦が続くアメ車ではあるが、ラングラーを筆頭に唯一奮闘するのがジープブランド。ジープという分かりやすいキャラクターが、アメ車に興味はなくともジープには興味はあるという声も多く聞こえてくる。もっと多くの人にアメ車に興味を持ってもらうためには、ジープモデルが一番の選択肢になる。だからといって、すでにラングラーのカスタム市場は群雄割拠。
ここに今さら勝負を挑むのでは、世間を本当に驚かせることはできない。
そこで代表の島澤氏が考えついたのが「原点回帰」だ。16年前の創業当時、様々なつるしのアメ車を販売していくなか「何か独自のスタイルを出さないと、競合店には勝てない」として、ナビゲーターやエスカレードが流行する市場に対し、敢えてフォード・エクスペディションのオリジナルカスタムを提案。これが多くの支持を受け、個性の重要性を認識した。
そして当時、エクスペディションと最後までカスタム候補に挙がっていたのが、スクエアなボディで軽快な走りとパワーが大きな人気を得ていたXJチェロキーだった。「僕と同じ40代やその上の人は、若いときにジープといえばラングラーじゃなく、XJチェロキーだった人も多いハズ。その当時を振り返りつつ、あの時できなかったXJチェロキーのカスタムをやるのも面白いかな、と。
市場が沸き立つためには、誰もが驚く何かを仕掛けていかないとね。まさかXJチェロキーとは想像もしなかったでしょ?」と、島澤氏は語る。こうして2019年春にプロジェクトがスタートし、今夏にその全貌が明らかになったのである。
LAX STYLEからフルコンプリート&ハーフモデルを販売
新たに誕生したLAX STYLE のXJチェロキーは、アメリカから直輸入の4種類のパーツやホイールなどを加えたフルモデル、部分的なパーツだけを加えたハーフモデルのカスタムコンプリート車両を販売する仕組みとなっている。
コンプリート車両価格は150~250万円
新コンセプト&新店舗名であるLAX STYLE。そこから発売される車両はただひとつ、XJチェロキーだ。ノーマルの車両販売は無く、アメリカから直輸入したパーツなどを含む数々のパーツが装着されたフルモデル、部分的なパーツを装着したハーフモデルのコンプリート車販売となる。
まず、XJチェロキー・LAX STYLEの肝となるボディパーツが、ジープ伝統の7本スリットをさらに奥行きをだしたフロントグリル、バンパー、前後フェンダー、リアバンパー。フルモデルでは、これらパーツ装着の他に、オールペン、ホイール選択、3インチリフトアップ、LEDバーライト、JKテールレンズ、LEDヘッドライト、シートカバー、ルーフ張り替えが標準設定。
ハーフモデルは、この中からいずれかの装備を外したモデルのことだ。追加オプションとして、絨毯張り替え、カラーシートベルトなども用意する。車両の初期メンテナンスとして、基本消耗品交換は実施される。しかし、あくまでもベースは20年以上前のモデルだけに、メンテナンスの心構えは必要となる。
気になる車両価格設定だが、フル&ハーフモデルで150~250万円を予定。選択するホイールや、特殊なボディカラーによって、価格が変動する仕組みだ。とはいえ、オールペンや各種パーツが込みでこの価格となれば、破格の安さといえるだろう。なお、今回お披露目された姿はプロトタイプ。
アメリカから直輸入したLAX STYLEのボディパーツが、グリル、フロント&リアバンパー、フェンダー。ジープ及び XJチェロキーのイメージを大きく変えるのではなく、グリルで言えばジープ伝統の7本スリットを残しながら、堀を深くするデザインとなっている。
レンズ類はすべてLEDとなり、テールレンズはJKラングラータイプをインストール。ヘッドライトも5種類の中から選択が可能。今回のプロトタイプにはワンオフのマフラーが装着されているが、販売するコンプリートモデルではオプション装備となる。オールペンもフルコンプリートの標準設定で、基本消耗品の交換も実施される。
フルコンプリートモデルでは、LAX STYLEのボディパーツの他に、ホイール選択、3インチリフトアップ、ルーフ張り替え(モケット素材・カラーはブラック、グレー、ベージュから選択)、ベージュシートカバーが標準設定。今回の車両は絨毯も張り替えられているが、これはオプション設定となる。
What'S JEEP XJ CHEROKEE
1974年に登場した初代チェロキー(SJ)は、AMC(アメリカン・モーターズ・コーポレーション)によって開発されたフルサイズステーションワゴン。1984年に大幅改良された2代目としてXJチェロキーが登場する。87年からエンジンは、TJラングラーにも搭載する伝統の4ℓ直6に変更。93年からは右ハンドル仕様で日本でも発売され、97年にはフェイスリフトを行なっている。
2001年まで発売され、同年秋に3代目となるKJチェロキーが登場する(北米では車名はリバティであったが、日本ではチェロキーに変更となった)。チェロキーといえば、01年までのXJチェロキーを思い浮かべる人がほとんどだろう。
ノーマルと圧倒的に存在感が違う、史上最強&最速のJEEPが降臨!
チェロキー専門店 LAX STYLE
所在地:岐阜市北一色7-25-24
TEL:058-248-0094
■写真:古閑章郎
アメ車マガジン 2019年 10月号掲載
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