【ストリートカーナショナルズ2019】急増し続けるエントリー台数!アメ車ファン必見イベント
2019年6月2日に鈴鹿サーキットで開催されたイベント「Street Car Nationals」。今年で23回目を迎えるこのイベントは、エントリー台数が急増し、アメ車・カスタムカーファン必見のイベントに。イベントではさまざまなアメ車が登場し、参加者がグループになってテントを張ったり、バーベキューを楽しんでいる様子をご紹介。
STREET CAR NATIONALS at SUZUKA CIRCUIT
2019.06.02 SUN
STREET CAR NATIONALS at SUZUKA CIRCUIT
2019.06.02 SUN
エントリー台数の増加で例年以上に大盛り上がり!!
エントリー台数の増加で、例年以上に大盛り上がりとなった「ストリートカーナショナルズ鈴鹿」。23回を数えるビッグイベントだが、ファン層の拡大やシーンの動向がダイレクトに反映されている重要イベントとして要チェック必至なのだ!ストリートカーナショナルズ(以下SCN)鈴鹿が2019年6月2日(日)に第23回目として開催された。
本家のムーンアイズ主催の ストリートカーナショナルズ は2019年もお台場にて33回目をむかえているが、規模や歴史では本家と異なるものの、SCN鈴鹿の場合は、開催場所が鈴鹿サーキットのファミリーキャンプ場とあって、芝生など緑のあるロケーションの良さが魅力的。
そのアメリカンな雰囲気のロケーションのおかげで、展示車両も一際魅力的に写るのだ。仲間同士でまとまってエントリーし、テントを張ってバーベキューを楽しむことができるのも大きな魅力だろう。バーベキューを囲んでグループ単位でエントリーするケースが主流となっているため、出展車両にもまとまりがあり、ビジュアルも雰囲気にも連帯感があるのも特徴だ。
エントリー車は、アメ車をメインに、アメリカンなカスタムを施したクールな車両ばかり。全体的にテーマが明確で、オーナーのセンスがダイレクトに表れているのも印象的。毎年500台を超える規模のエントリー数がある中、2019年は例年以上に参加車が殺到したため、通路部分も展示スペースとして対応。
しかし、その分スペースが圧迫されて過ごし難くなるため、2020年はそれを防ぐため、エントリー車のモデルイヤーを制限するなど、新たな条件を設けるなどして対応するとのことだ。盛り上がることで問題が生じるケースもあるが、SCN鈴鹿ファンの多い重要イベントなだけに、これからも良い状態で継続して欲しい。
時間の経過と共に、ビンテージ、クラッシックの年式も移行するため、近年では90年代のモデルをビンテージとする世代のファンも増えている。そのため、C1500を中心に同世代の同系モデルのエントリーが殺到。バラエティに富んだ出展車がスタイル毎にまとまって観れるのが楽しい。
会場がキャンプ場なだけに、カーショーでありながら、出展車の周辺でバーベキューが行なえるのがポイント。そのため、グループ単位でのエントリーが目立つ。クルマに興味のない人でもバーベキューありきで楽しめるのが魅力大。スワップミートの他、フードコートやショップブースなども充実しており、会場には遊園地が隣接しているので、家族にとってもフレンドリーなイベントなのだ。
1990 C1500 Sport Side
フェンダーが独立したステップサイド同様のデザインの“ スポーツサイド” は、アメリカでは旧い年式にも採用するなど、人気があるが、日本では不人気なため、お目にかかるのも稀。そんな中、この個体は、スーパークリーンにフィニッシュして魅力炸裂! スポーツサイドの魅力を再認識させてくれる好サンプル。角型4灯式のヘッドライトがまた、モデルのキャラクターにマッチして魅力的なのだ。
1976 Plymouth Voyager
カスタムVAN全盛期のトレンドががっつりと反映されて、ストックにして雰囲気抜群の撃レアなプリムスVAN!3トーンな車体色&フードのエアブラシに見合う、茶系の内装もいかにもな雰囲気で素晴らしい!
1964 Buick Wildcat Convertible
ビュイックというと、革新的なリビエラにばかり人気が集中して、他のモデルは影が薄い感じ。しかし、控えまながらもロー&ロングに特化した美しいスタイリングのモデルが多い。このワイルドキャットも、コンバーチブルがよく似合うシャープなボディーが魅力大。オールドスクールなクレーガーにしてラージサイズのホイールが◎!
1937 Divco Milk Truck
牛乳配達車両としてお馴染みのDivcoの中でも、カーブしたルーフラインやホイールベースなど、総合的に最もスタイリッシュな37ベースのホットロッド仕様は、正に原寸台ホットウィール!
1970 Pontiac Firebird
日本国内では、ファイヤーバード=トランザムであり、グレードであるトランザムをモデル名と勘違いしているケースも珍しくないほど偏っている。しかし、トランザムでもフォーミュラでもない、余計な装備を持たないベーシックなファイヤーバードこそ、スタイリングがシンプルで美しい! この個体も正にそんな1台。ラージサイズのクレーガーもお似合い。
1967 Pontiac Firebird Convertible
生まれた時から少数派なだけに、今では超希少な初代ファイヤーバードのコンバーチブル。目力の強いマスクが戦闘的でカッコ良い!内外装ともにブルーで統一したお洒落な仕様。ノックオフタイプのホイールもクール!
1990 Chevy S-10 Blazer
当時は国内にも大量に存在したS10ブレイザーも、今となってはかなり希少な存在。デビューは82年なだけに、すっかりクラッシックの領域。直線基調の2ドアボディがスタイリッシュで、クローム仕様のIROCホイールが抜群に似合っている!ストック然としたフィニッシュがセンス良し!!
1949-51 Mercury Eight
カスタム界の王様ともいえる、マーキュリー・エイトの3rd(49 ~51)をベースにしたレッドスレッド達が4台並んだ姿は圧巻!人気が高い割には、現存数が極めて少ないため、王道のレッドスレッドに仕立てたクールな個体がこうして終結した光景は、アメリカでも滅多に見れなかったりする!
1969 Plymouth Barracuda
MOPAR人気は安定しているものの、日本ではメジャーなE、Bボディ車に人気が集中しがちだが、ステイタスが低めなAボディこそ、Hot Rod的には魅力大とあって、アメリカでは人気高騰中。中でもスーパーストックのアイコンである2ndのバラクーダのファストバックは既にプレミアムな存在。アメリカンレーシングのソルトフラット・ホイールが似合うクールなフィニッシュ!
1965 Chevy El camino
トラックにしてマッスルカーとしても楽しめるエルカミーノは様々な年式が参加していたが、65年型は3台確認。いずれも、この個体のように絶妙なロワードで魅力を最大限に引き出していた。ロケット社のホイールもお似合い。
1961 Buick Lesabre
か細いピラーでガラス面積を最大限にとった美しいルーフのGM“バブルトップ” 車はプレミアムな存在。象徴的なインパラはとにかく大人気で、価格が高騰中だが、ビュイックのルセーバは、新車時の価格こそインパラより上回っていたが、現在ではニッチなため手の届く存在。王道のマイルドカスタムとして完璧なクオリティーで仕上げてこの個体によって、61年型ルセーバの魅力を再認識させられる! リバースのクレーガーS/Sホイールがポイント。
1960 Ford Falcon sedan
ファルコンというとモデルチェンジを受ける63年以降がお馴染みで、初代を目にするケースは稀。この個体は、ホイールキャップも含めてオリジナルを基調にしながらも、がっつりと落とした車高でギャップ萌えな魅力を放つ。
1968 Chevrolet C10
幅広い層から支持のある2ndは、近年特に人気が高く若いファンによるスラムド系が目立つが、こんなマッスル・アプローチもアメリカではポピュラー。モールディング、ミラー、塗り分けなどにストックが活かされつつも、コンテンポラリーにアレンジされ、魅力大な個体。
Ford Model A (28~31)
戦前のフォード車をベースにしたホットロッド系では、往年のアーリースタイルが主流。そこでは比較的入手しやすいモデルAがポピュラー。ラフな仕上げで低予算にまとめることもできるだけに、若いオーナーも目立つ。
Dodge Ram 2nd (94~01
カスタムのベースとしても人気となった2ndのラムも、最終で01年とそれなりに古くなったため、目にする機会が激減。そんな中、会場にはスラムドしたエクステンドが5台も集結。2ndのスタイリングの良さを再認識!
Photo & Report ◆ Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2019年 9月号掲載
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