人気のファストバックではなく、マニアックなノッチバックを敢えてチョイスする

クーペ

ビンテージ

プリマス

アメマガ2019年8月号

バラクーダ

プリマス

THE GREAT PLYMOUTH

THE GREAT PLYMOUTH
1969 Plymouth Barracuda


1969 Plymouth Barracuda

華麗なるプリマス

スーパーストックのアイコンであるセカンドジェネレーションの バラクーダ ながら、ノッチバックなクーペはニッチな存在。そんなマニアックで馴染みの少ないモデルの魅力を、Hot Wheelsがオーナーに教えてくれたのだ。

ビッグブロック440に換装したレア車

1969 Plymouth Barracuda、1969 プリマス バラクーダ
第二世代の バラクーダ というと、ドラッグレースにおけるスーパーストック・クラスにて最速を誇るモデルとして、ホットロッド界ではお馴染みの存在。2004年公開の映画『ハイウェイマン』の劇中車は、まさにそんなHEMIスーパーストック仕様としてラインナップされている。それで、国内では、 バラクーダ と言えな第三世代一色で、第二世代はマイナーな存在といえる。

スーパーストックのベース車がファストバックのため、マッスルカーとして求める場合も、おのずとファストバックに集中。コンバーチブルとノッチバックは、対象外とばかりに、微妙な立ち位置ではある。MOPAR人気が高まる中、比較的入手しやすいノッチバックをベースに、クールにアレンジする人もいる。

1969 Plymouth Barracuda、1969 プリマス バラクーダ

ファストバックがドラッグマシンとしてのイメージが強いだけに、そこにとらわれずにアレンジするなら、むしろ「ノッチバック」の方が良かったりもする。とはいえ、ニッチな存在で着目する人も多くはないため、お手本的な有名車などは現れていない。ところが、ファストバックでは2度もラインナップさせているホットウィール(HW)が、ノッチバックもリリース! 

HWならではのセンスの良いアレンジによって、ノッチバックの魅力が最大限に引き出されている。この個体のオーナーも、そもそもHWを通してその魅力を知ったことで、実車を探しだし、20代でオーナーになったのだ。国産コンパクト車でレースを楽しむだけあって、 バラクーダ でも、走りのパフォーマンスを味わえるマニュアルミッションをチョイス。

しかも、オリジナルでは幻レベルのレアな、ビッグブロック440に換装した状態。そんな男らしい仕様で、走りに特化して、エアコンは装備されていないが、奈良在住にして、お台場のイベントにも自走で参加する。


ノッチバックこそ、翌年にEボディとして大きく変化するパーソナル・クーペに繋がるデザインといえる。デッキ部とリヤオーバーハングの長さが際立つ、MOPAR特有のスタイリングがカッコイイ。筆者も個人的にも欲しいモデルとして気にしているが、日本には数台しか存在しないのでは?! 写真では伝わりぬくい独特の良さが、実車を見ることで改めて感じる!


ファストバックに対して、ルーフが小さいため、後部座席は少々狭い印象。その分、トランクのスペースがかなり大きく取られているのが特徴的。内装はストックをキープしている。同年のダッジ車に比べて、丸型ゲージの採用でなどでスポーティなデザイン。
 

69年型にはビッグブロック440の設定もあるが、実際には極めて少数で幻レベル。この個体は、アメリカで440に換装されていた。セダンからのスワップのようで、マイルドで扱いやすい仕様。それでも、4速マニュアルによって、大トルクをダイレクトに感じることができる。
 

0S7A7297_00001

ボディ車はコンパクトなため、ホイールのボルトパターンが国産車並みにPCD100となっているため、ホイールの選択肢が限られるが、この個体は、平均的な114.3 にアレンジしてある。タイヤはF:FIREHAWK・195/60R15、R:BFG ラジアルT/A・255/60R15。


Thanks:サブライム
TEL:0877-48-3711
HP:http://www.cuda.jp/


Photo ◆ Hiroshi Nose Text ◆ Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2019年 8月号掲載


最新記事


2024/11/21

【シェビーバンG20】子育て世代にはミニバン !?いやフルサイズ一択でしょ!

バン

シボレー

これまでアメ車を愛用してきた者たちがアメ車から離れるタイミングで比較的多いのが、子育てが始まった時。何不自由ない広々車内に加えて維持費も安い2Lクラスの国産ミニバンへと乗り換えるのがセオリー。でもフルサイズバンって選択肢も意外とアリ!?

2024/11/20

【ビッグバーンモータース】築き上げた知識と経験が信頼の証。

ショップ

創業37年。アメ車に完全にシフトして30年になる埼玉のビッグバーンモータース。創業当時から整備に力を注ぎ、その長い知識と経験を頼りにするオーナーは数多い。

2024/11/19

アメ車好きの父の密かな夢、最愛の娘とのツーショット

セダン

キャデラック

リンカーン

HOUSE

16年前に当時11才だった愛娘と一緒にアメマガに登場したオーナーさん。娘が大人になってアメ車に乗り、もう一度一緒にアメマガに…。そんな夢を胸に秘めていたオーナーさんの夢が遂に実現。

2024/11/18

どんな車種でも装着するだけで、気ままなクルマ旅が楽しめる!【OVERLAND SPEC OUTDOORS ROOF TOP TENT】

アウトドア

ショップ

オーストラリアに端を発し、アメリカや日本を初め、世界各地でユーザーが増加しつつある「オーバーランドスタイル」。様々なアメ車を販売するスカイオートでは、OSO製品を各種取り扱い中だ。

ランキング


2024/11/20

【ビッグバーンモータース】築き上げた知識と経験が信頼の証。

ショップ

創業37年。アメ車に完全にシフトして30年になる埼玉のビッグバーンモータース。創業当時から整備に力を注ぎ、その長い知識と経験を頼りにするオーナーは数多い。

2024/11/19

アメ車好きの父の密かな夢、最愛の娘とのツーショット

セダン

キャデラック

リンカーン

HOUSE

16年前に当時11才だった愛娘と一緒にアメマガに登場したオーナーさん。娘が大人になってアメ車に乗り、もう一度一緒にアメマガに…。そんな夢を胸に秘めていたオーナーさんの夢が遂に実現。

2018/11/22

ストリートロッドのベース車として、ダントツ人気のデュースこと32年型Ford

ビンテージ

フォード

乗って楽しむことこそが、ロッダーの流儀なだけに、コスパに優れるピックアップでフレンドリーに楽しむのがオススメ!

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】