どうしてもショート+MTのJLラングラールビコンが欲しかった!

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アメマガ2019年8月号

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SKYAUTO × Jeep WRANGLER RUBICON


SKYAUTO × 2018 Jeep WRANGLER RUBICON

コウサカ、JLルビコン買ったってよ!北米仕様ラングラー購入記

本誌ライターの高坂義信氏がこの度、2018年型Jeepラングラー・ルビコンを購入した。現行のJL型の最強のオフロードスペックを誇る 「ルビコン」 グレードだが、残念なことに日本にはショート+MT仕様は正規で入ってこない…ならばどうするか? 

Jeepをはじめ、海外仕様の四駆・SUVにも力を入れているプロショップ 「スカイオート」 に相談、めでたく理想のJeepを入手することに成功したのだ。今回は、購入までのいきさつ、そして ルビコン の詳解を行なうことにしよう。
2018ジープラングラールビコン
私・コウサカは、ランドクルーザー40を皮切りに、これまで乗り継いで来たクルマは前後リジッドのオフロード4WDばかり。JeepもTJラングラー、JKと、3年間ずつだったが愛車にしてきた。もちろん11年ぶりの新型ラングラー「JL」についても興味シンシン。買いたいな~、乗りたいな~と、日本仕様が発売されるのを楽しみにしていた。


ところが。いざ、日本仕様が発表されて愕然とした…。ラインナップはスポーツ、サハラの4ドア「アンリミテッド」が主力。Jeepの王道たる2ドア・ショートは受注生産なのだという。何より、オートマしか設定がなく、マニュアルミッションがない! さらにフラッグシップモデルである 「ルビコン」 は後のリリースが発表されたものの、これもショート+マニュアルミッション(MT)仕様は販売されないよう…。


そりゃあJKが発売されて、日本においては4ドア(しかもミッションはオートマのみ)のシェアが99%。ショートはほとんど売れていない。その意味で、FCAジャパン(Jeepの日本における正規代理店)の選択は正しいのだろう。

しかし、売れるとか売れないでなく、残さなければいけないクルマってあると思う。ルビコン+ショート+MT…これこそがJeepラングラーのレジェンドになりうる、残すべきクルマだと思うのだが?
そんなワケで、Jeep日本法人の方針にがっかりした私は、ルビコン+ショート+MTの海外仕様購入に乗り出すことにした!


NEWエクストリームタイヤを試す!!SUV&トラックにベストフィット!【YOKOHAMA GEOLANDAR X-AT × Jeep WRANGLER RUBICON】

2ドア+6速MTのルビコン、カナダ仕様を見つけ輸入


2018 Jeep WRANGLER RUBICON、2018ジープラングラールビコン
ではJLラングラーの概要は?日本仕様には興味もないので、本国仕様で解説しよう。まずグレード構成は、スポーツ、スポーツS、スポーツSアルティチュード、サハラ、サハラ・アルティチュード、ルビコン、モアブという7車種。

全車4ドアを用意するがスポーツとスポーツS、ルビコンでは2ドアも選ぶことができる。パワートレーンは3.6ℓV6ペンタスターエンジンと、6速MTが標準。ただしオプションで8速ATや、2.0ℓターボ+8速ATを選ぶことができる。モアブは3.6ℓV6+8速ATのみ。


またトランスファはパートタイム式のコマンドトラックが標準。ただしサハラではフルタイムモードも備えたセレクトラック4WDも選択可能。モアブはセレクトラックが標準となる。そしてルビコンのみ、ローレンジ4.0のロックトラック・パートタイム4WDを採用。この「クローリングレシオ」がルビコンの魅力装備の1つなのだ。


さて、そんな中、今回私が選択したのが、ルビコン+2ドア+6速MTという仕様。つまりメカニカルなオプションはまったくない、標準的な仕様だ。

ただし装備群としては、前後のスチールバンパー、LEDランプ類(ヘッドライト、補助ランプ、リヤコンビランプ)、アルパインオーディオ、トレーラーヒッチ、ホイールなどをオプションでプラス。あ、購入したのはカナダ仕様だったので、本国ではオプションとなるハードトップやシートヒーターなども標準装備として装着されていた。
ルビコンのインテリアカラーはボディカラーによって決まるが、ボディ“ビレットシルバー” に対応するのは、赤いインパネが印象的な仕様。8.4インチディスプレイの「Uconnect4」はアルパインオーディオとセットオプション。

シートはプレミアムファブリックのルビコン専用、シートヒーター付きだ。オプションではレザーシートも選べる。リヤシートは2人掛け、一体可倒式で着脱も可能なのだ。

4ドアはボンネットバスのようなフォルムになってしまったJLだが、ショートにはJeep本来の機能美が! 前後のスチールバンパー、LEDヘッドライト、3ピース・フリーダムトップなどはオプションアイテムだ。またフロントのオーバーフェンダーが高い位置につく“ハイラインフェンダー” はルビコンのみの装備。ノーマル状態で35 インチタイヤも履ける!
ルビコンのみ、33インチ(LT285/70R17)の大径タイヤが標準。タイヤ銘柄はBFグッドリッチAT・KO2
ルビコンのみ、33インチ(LT285/70R17)の大径タイヤが標準。タイヤ銘柄はBFグッドリッチAT・KO2だ。ホイールはオプションの、ルビコン専用デザイン。しかし'19モデルから、このデザインは廃止されてしまったらしい…。その意味で稀少なホイールだ。


サスペンションは前後5リンクによるコイル・リジッド、と形式上は先代のJKラングラーと変わっていない。が、アームのレイアウトが変更され、大径・ファットタイヤを履いても干渉する可能性がだいぶ減った。もちろんバネレートや減衰値も大きく見直されているはず。ルビコンには“パフォーマンスダンパー” が採用され、オフロードトラクション性能を強化。


エンジンは3.6ℓV6がスタンダード。2.0ℓターボもあるが、日本仕様に乗った際、重厚なシャシーと軽薄に回る小排気量ターボの組み合わせに、違和感のあるドライブフィールを覚えた。やはりV6のほうがラングラーにはフィットしているかな? 

トランスミッションは日本仕様にはない6速MT。日本のメーカー、アイシン製のD478型で、第1速がめちゃくちゃ低い。逆に第4~6速はクロスしているので、ちょっと扱いにくいかも。トランスファはルビコンならではのロックトラック4WDシステム。ローレンジ比が4.0と、そのパフォーマンスの生命線となっている。

ラダーフレームを採用したボディオンフレーム構造、前後リジッドサスペンションなど、シャシーの基本的な設計は先代のJK…もっと言えば、元祖のMB/GPW Jeepの時代から踏襲された。フレームは新設計されているようで、JKのものと比べるとだいぶフロント部分が絞られた形状になったように思う。

これによって、より大きなタイヤの装着が比較的カンタンになったし、タイヤがより大きく切れるぶん、小まわりがだいぶ効く(ショートの場合、最小回転半径は6.0mから5.3mに!)ようになった。

5リンクのアームのレイアウトも見直されているし、バネレートやショックアブソーバー減衰値も変更されているとのこと。スタビライザーは前後に配置され、フロントはかなり太い! しかしルビコンにはスタビライザーの解除装置が。さらにルビコンには前後デフロックも標準装備となっているのだ。2018 Jeep WRANGLER RUBICON、2018ジープラングラールビコン

JLルビコン諸元表

◆グレード:RUBICON('18 モデル) 
◆全長×全幅×全高(mm):4237×1875×1896 
◆ホイールベース(mm):2460 
◆車両重量(kg):1886(幌仕様) 
◆最低地上高(mm):274 
◆最小回転半径(m):5.3 
◆乗車定員(名):4 
◆エンジン種類:V型6気筒DOHC 
◆総排気量(cc):3604 
◆最高出力(ps/rpm):289/6400 
◆最大トルク(ft/lb/rpm):260/4800 トランスミッション:6速MT(D478) 
◆駆動方式:パートタイム4WD 
◆トランスファレシオ:1:4 
◆ファイナルレシオ:4.1 
◆使用燃料/タンク容量(l):レギュラーガソリン/70 
◆サスペンション 前:5リンク・コイル・リジッド 
◆サスペンション 後:5リンク・コイル・リジッド 
◆ブレーキ 前:ベンチレーテッド・ディスク 
◆ブレーキ 後:ディスク 
◆タイヤサイズ:LT285/70R17スカイオート、SKYAUTO
今回、海外仕様購入のサポートをお願いしたのは、埼玉のアメ車プロショップ 「スカイオート」 だ。ハマーH1クラブの事務局をつとめるなど、その販売と整備で知られる同ショップだが、SUVやピックアップも得意中の得意! しかも代表の村上周平さんはH1 やJKルビコンでオフロードを楽しむ御仁だけに、どちらかといえばアウトドア&泥寄りのショップでもあるのだ。


購入に際しては、自分の希望する車種、仕様を伝えるだけ。今回は新車だったが、中古車も含め、北米を中心に広がるスカイオートの強力なネットワークで、打ってつけの1台を探し出してくれる。もちろんお金の問題はあるけれど、最長120回のローンにも相談に乗ってくれる。


そして海外仕様でハードルとなるのが日本の保安基準に適合させるまでの検査、登録だが、これもすべて スカイオート におまかせだ。アフター面も、 スカイオート はスタッフさん全員が販売員兼、熟練のメカニック。

自社工場には6tリフト1基、5tリフト4基、3.5tリフト2基が完備され、さらにクライスラー、GM、フォードなどアメリカのカーメーカーだけでなく、メルセデスやBMWのコンピュータ診断機も完備。おまけに今回、クライスラー最新の診断機「wiTECH2.0」まで導入してくれて、正規ディーラー以上のサポート体制を整えてくれた!


ちなみに今回のガス検査の枠(1回検査に通れば10台までOK、というヤツ)、まだ余っている。3.6ℓV6+MTのラングラーを狙うなら、 スカイオート にまず相談だ!


アメリカンSUVスペシャリストは本国仕様のJLラングラーもストック
新型ラングラーJLのUS仕様をスカイオートが導入!
マニアに根強い人気のハマーH1 今こそゲットしたいハマーH2【SKYAUTO】
Thanks: SYKAUTO【スカイオート】
TEL:048-976-1235
HP:https://www.skyauto.co.jp/
Photo:古閑章郎
Report:高坂義信
アメ車マガジン 2019年 8月号掲載

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