憧れだった優等生SUV、そろそろトレイルブレイザーに乗ってみる?
CHEVROLET LOVE!
2003 CHEVROLET TRAILBLAZER EXT LT
2003 CHEVROLET TRAILBLAZER EXT LT
トレイルブレイザーが01年に登場した当時、アメ車業界は大いに湧いた。アメ車に対してネガティブな意見が多かったユーザーからも、支持を受けるほどの優等生だったからだ。
それから年月が経ち、そんなトレイルブレイザーは今、驚くべき低価格で販売されている。当時は手が届かなかった憧れの優等生SUVを、気軽に買えるチャンスが遂に到来だ!
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日本でも多くの注目を集め、発売当時は輸入車SUVで登録台数がトップ
今ではマスタング専門ショップとまで言われるほど、6世代目からのマスタングを多く扱うガレージダイバンだが、ショールームには様々なジャンルのモデルが並んでいる。その中でも今回注目したのは、03年型シボレー・トレイルブレイザーEXT・LT。
西暦が2000年に突入し、ニュージェネレーションSUVとして登場したトレイルブレイザーは日本正規販売もされ、当時の輸入車SUVでは登録台数がトップになるなど大きな人気となったモデルだ。
19年落ちとはいえ、そんなレジェンドモデルが68万円にまで落ちたと悲観する部分もあるが、逆に今ではこの値段で乗れるとなると、かなり気になる存在に思えてくる。クルマとしてはかなり優秀なだけに、乗り換えはもちろん、セカンドカーとしても候補に挙げてもいいかもしれない。
トレイルブレイザーとはどんなクルマか。名前にブレイザーと付くことから、ブレイザーの流れをくむと思われがちだが、ブレイザーとタホの中間に位置するオールニューモデルとして、専用設計されたボディ・オン・フレームなどを取り入れて01年に登場。
アメ車SUV初となる4.2L直6エンジンを搭載するレギュラーモデルは、LT/LTZグレードが日本に導入され(本国にはLSもある)、03年型からは5.3LV8エンジン&3列シートを備えた、レギュラーモデルより410mm長いロングバージョンのEXT・LTを追加。
ライバルのダッジ・デュランゴ、フォード・エクスプローラーに対抗したグレードだ。 では、03年型シボレー・トレイルブレイザーEXT・LTを詳しく見ていこう。
IMPRESSIONS トラックをベースとしないだけに、静粛性&乗り心地はバツグンにイイ!
筆者が初めてアメ車に乗ったのが、登場間もないトレイルブレイザーだった。デザインもさることながら、力強いエンジンに静かな車内と、すべてに驚いたのを覚えている。結果的に後にライバルのデュランゴを買うのだが…。 数年ぶりに今回改めて乗ってみると、「さすがだなぁ」と思う。
V8には直6とは違う低速からのトルク感があり、路面の突き上げを軽く受け流す足回りは、標準装備のビルシュタインショック+リア・5リンクコイルリジットであるため、今までのトラックベースのSUVと比べて数段上の乗り心地。
相変わらずの高い車内静粛性は、同年代のモデルはもちろん、現行SUVと比較しても劣らないと思う。燃費はカタログ値で6km程度だが、この大きさでは優秀な方だ。
大きなトラブルポイントもなく、初めてのアメ車としても候補になる
トレイルブレイザーのレギュラーモデルは5m未満の直6エンジン。一方撮影車両のEXT・LT は、5m超のV8エンジンを搭載するアメ車らしい仕様。3列シートを備えて、収納時には広大なラゲッジスペースが広がる。大きなトラブルポイントもなく、安心して乗れるモデルだ。
購入のポイントになるのはやはりボディサイズか
今でこそアメ車SUVのエンジンはダウンサイジングされV8が絶対条件ではなくなったが、トレイルブレイザーが登場した01年当時で4.2?直6エンジンがスタンダードというのは驚きだった。
しかしその後、ロングのEXTに5.3?V8が追加ということは、直6では非力という声があったのかもしれない(EXTは直6仕様もあり。日本仕様は年度によってカタログ落ち、復活を繰り返している)。
ボディサイズはレギュラーモデルが4890mmとタホよりも小さいが、EXTになると5300mmとタホ以上のフルサイズボディになる。購入で悩むポイントとすれば、このサイズ感だろうか。
EXTの後に続くLTとは、装備レベルのトリム名で、日本仕様では下からLT/LTZとなり、EXTの場合は05年型からEXT・LTZが追加され、シートヒーターやサイドカーテンエアバッグなどの装備が充実し、このモデルが実質最上級モデルとなる(特別モデルを除く)。
今回の03年型EXT・LTはV8モデル(ディーラー車)で、社外の17インチホイール以外はノーマルを保つ。LTではあるが、レギュラーモデルのLTよりは装備がグレードアップされおり、レザーシート等が標準装備されている。
内外装共に16年分の使用感こそあるが、大きなキズなどはなく、今すぐ修復するべき部分はないように見えた。車両価格が低い分、予算を消耗品に回せば、より快適に長く乗れるはず。今こそトレイルブレイザーに乗るチャンスだ!
V8エンジン搭載車がロングボディのEXTというわけではなく、EXTには直6モデルも設定されている。EXTになるとタホよりもボディサイズは大きくなる。 EXTは07年後半からは日本仕様ではカタログ落ちしているので、比較的レアなモデルかもしれない。撮影車両の唯一のカスタムポイントは社外の17インチホイール。
オールニューで製作されたトレイルブレイザーだが、インパネのデザインは同年型のタホなどと大きくは違わない。トランスファーはダイヤル切り替え式。このトランスファーの切り替えができなという故障が比較的多いらしい。
レギュラーモデルのLTではシートがモケットになるなど、見た目的に安価なイメージがあるが、EXT・LTではシートがレザーシートになるなどLTZの装備要素が含まれている。2列目シートは65:35で、3列目は50:50の分割可倒式。
3列目サイドにあるガラスは電動で開閉する仕組み(空気の入れ替え程度)。 リアゲートにガラスハッチがあるのもうれしい装備だ。3列目を畳んでもフラットにはならないが、かなり広いスペースが広がる。
トレイルブレイザーのエンジンラインナップは、4.2?直6と5.3?V8の2種類。高回転までのスムーズな伸びとワイドレンジのトルクなど、先進機構を組み合わせた直6は279hp/6000rpm、38.1kg-m/3600rpm。
一方のV8はシボレー定番のボーテックエンジン(スペックは右項)だが、トレイルブレイザーはアルミブロックで重量が軽い。ちなみにV8は05年型から改良がされ、305hpにアップし可変気筒休止システムを搭載する。
SPEC
全長×全幅×全高● 5300×1900×1930mm
ホイールベース● 3280mm
車両重量● 2330kg
エンジン● V型8気筒OHV
排気量● 5.3L
最高出力● 290hp/5200rpm
最大トルク● 44.8kg-m/4000rpm
トランスミッション● 4AT
サスペンション●フロント/ダブルウィッシュボーン・リア/5リンクコイルリジット
乗員定員● 7人
GARAGE DAIBAN【ガレージダイバン東京店】
所在地:東京都江戸川区一之江8-4-5
TEL:03-5607-3344
URL:http://www.daiban.com
営業時間:10:00~20:00
定休日:月曜日
東京都江戸川区の都営新宿線一之江駅近くの、環状7号線沿いに店舗を構えるガレージダイバン東京店。マスタング専門店とも言われるように、展示されている車両のメインは現行&先代のマスタング。
そのどれもが個性あるスタイルにカスタムされているので、購入してすぐにカリスマになれる。メンテナンスなどアフターフォローは、千葉市にあるGDファクトリー千葉北店が対応する。
写真/古閑章郎 文/相馬一丈
アメ車マガジン 2019年 7月号掲載
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