憧れだった優等生SUV、そろそろトレイルブレイザーに乗ってみる?

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トレイルブレイザーEXT

トレイルブレイザー

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THE PICK UP TEST DRIVE

CHEVROLET LOVE

ガレージダイバン

アメマガ2019年7月号

CHEVROLET LOVE!
2003 CHEVROLET TRAILBLAZER EXT LT


2003 CHEVROLET TRAILBLAZER EXT LT

CHEVROLET LOVE!

トレイルブレイザーが01年に登場した当時、アメ車業界は大いに湧いた。アメ車に対してネガティブな意見が多かったユーザーからも、支持を受けるほどの優等生だったからだ。

それから年月が経ち、そんなトレイルブレイザーは今、驚くべき低価格で販売されている。当時は手が届かなかった憧れの優等生SUVを、気軽に買えるチャンスが遂に到来だ!


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日本でも多くの注目を集め、発売当時は輸入車SUVで登録台数がトップ

今ではマスタング専門ショップとまで言われるほど、6世代目からのマスタングを多く扱うガレージダイバンだが、ショールームには様々なジャンルのモデルが並んでいる。その中でも今回注目したのは、03年型シボレー・トレイルブレイザーEXT・LT。

西暦が2000年に突入し、ニュージェネレーションSUVとして登場したトレイルブレイザーは日本正規販売もされ、当時の輸入車SUVでは登録台数がトップになるなど大きな人気となったモデルだ。

19年落ちとはいえ、そんなレジェンドモデルが68万円にまで落ちたと悲観する部分もあるが、逆に今ではこの値段で乗れるとなると、かなり気になる存在に思えてくる。クルマとしてはかなり優秀なだけに、乗り換えはもちろん、セカンドカーとしても候補に挙げてもいいかもしれない。

トレイルブレイザーとはどんなクルマか。名前にブレイザーと付くことから、ブレイザーの流れをくむと思われがちだが、ブレイザーとタホの中間に位置するオールニューモデルとして、専用設計されたボディ・オン・フレームなどを取り入れて01年に登場。

アメ車SUV初となる4.2L直6エンジンを搭載するレギュラーモデルは、LT/LTZグレードが日本に導入され(本国にはLSもある)、03年型からは5.3LV8エンジン&3列シートを備えた、レギュラーモデルより410mm長いロングバージョンのEXT・LTを追加。

ライバルのダッジ・デュランゴ、フォード・エクスプローラーに対抗したグレードだ。 では、03年型シボレー・トレイルブレイザーEXT・LTを詳しく見ていこう。

IMPRESSIONS トラックをベースとしないだけに、静粛性&乗り心地はバツグンにイイ!

2003 CHEVROLET TRAILBLAZER EXT LT、2003 シボレー トレイルブレイザー EXT LT

筆者が初めてアメ車に乗ったのが、登場間もないトレイルブレイザーだった。デザインもさることながら、力強いエンジンに静かな車内と、すべてに驚いたのを覚えている。結果的に後にライバルのデュランゴを買うのだが…。 数年ぶりに今回改めて乗ってみると、「さすがだなぁ」と思う。

V8には直6とは違う低速からのトルク感があり、路面の突き上げを軽く受け流す足回りは、標準装備のビルシュタインショック+リア・5リンクコイルリジットであるため、今までのトラックベースのSUVと比べて数段上の乗り心地。

相変わらずの高い車内静粛性は、同年代のモデルはもちろん、現行SUVと比較しても劣らないと思う。燃費はカタログ値で6km程度だが、この大きさでは優秀な方だ。

大きなトラブルポイントもなく、初めてのアメ車としても候補になる

トレイルブレイザーのレギュラーモデルは5m未満の直6エンジン。一方撮影車両のEXT・LT は、5m超のV8エンジンを搭載するアメ車らしい仕様。3列シートを備えて、収納時には広大なラゲッジスペースが広がる。大きなトラブルポイントもなく、安心して乗れるモデルだ。

2003 CHEVROLET TRAILBLAZER EXT LT、2003 シボレー トレイルブレイザー EXT LT

購入のポイントになるのはやはりボディサイズか

今でこそアメ車SUVのエンジンはダウンサイジングされV8が絶対条件ではなくなったが、トレイルブレイザーが登場した01年当時で4.2?直6エンジンがスタンダードというのは驚きだった。

しかしその後、ロングのEXTに5.3?V8が追加ということは、直6では非力という声があったのかもしれない(EXTは直6仕様もあり。日本仕様は年度によってカタログ落ち、復活を繰り返している)。

ボディサイズはレギュラーモデルが4890mmとタホよりも小さいが、EXTになると5300mmとタホ以上のフルサイズボディになる。購入で悩むポイントとすれば、このサイズ感だろうか。

2003 CHEVROLET TRAILBLAZER EXT LT、2003 シボレー トレイルブレイザー EXT LT

EXTの後に続くLTとは、装備レベルのトリム名で、日本仕様では下からLT/LTZとなり、EXTの場合は05年型からEXT・LTZが追加され、シートヒーターやサイドカーテンエアバッグなどの装備が充実し、このモデルが実質最上級モデルとなる(特別モデルを除く)。

今回の03年型EXT・LTはV8モデル(ディーラー車)で、社外の17インチホイール以外はノーマルを保つ。LTではあるが、レギュラーモデルのLTよりは装備がグレードアップされおり、レザーシート等が標準装備されている。

内外装共に16年分の使用感こそあるが、大きなキズなどはなく、今すぐ修復するべき部分はないように見えた。車両価格が低い分、予算を消耗品に回せば、より快適に長く乗れるはず。今こそトレイルブレイザーに乗るチャンスだ!

 

V8エンジン搭載車がロングボディのEXTというわけではなく、EXTには直6モデルも設定されている。EXTになるとタホよりもボディサイズは大きくなる。 EXTは07年後半からは日本仕様ではカタログ落ちしているので、比較的レアなモデルかもしれない。撮影車両の唯一のカスタムポイントは社外の17インチホイール。

2003 CHEVROLET TRAILBLAZER EXT LT、2003 シボレー トレイルブレイザー EXT LT

オールニューで製作されたトレイルブレイザーだが、インパネのデザインは同年型のタホなどと大きくは違わない。トランスファーはダイヤル切り替え式。このトランスファーの切り替えができなという故障が比較的多いらしい。

レギュラーモデルのLTではシートがモケットになるなど、見た目的に安価なイメージがあるが、EXT・LTではシートがレザーシートになるなどLTZの装備要素が含まれている。2列目シートは65:35で、3列目は50:50の分割可倒式。

3列目サイドにあるガラスは電動で開閉する仕組み(空気の入れ替え程度)。 リアゲートにガラスハッチがあるのもうれしい装備だ。3列目を畳んでもフラットにはならないが、かなり広いスペースが広がる。

トレイルブレイザーのエンジンラインナップは、4.2?直6と5.3?V8の2種類。高回転までのスムーズな伸びとワイドレンジのトルクなど、先進機構を組み合わせた直6は279hp/6000rpm、38.1kg-m/3600rpm。

一方のV8はシボレー定番のボーテックエンジン(スペックは右項)だが、トレイルブレイザーはアルミブロックで重量が軽い。ちなみにV8は05年型から改良がされ、305hpにアップし可変気筒休止システムを搭載する。


SPEC

全長×全幅×全高● 5300×1900×1930mm 
ホイールベース● 3280mm 
車両重量● 2330kg 
エンジン● V型8気筒OHV 
排気量● 5.3L 
最高出力● 290hp/5200rpm 
最大トルク● 44.8kg-m/4000rpm 
トランスミッション● 4AT 
サスペンション●フロント/ダブルウィッシュボーン・リア/5リンクコイルリジット 
乗員定員● 7人

2003 CHEVROLET TRAILBLAZER EXT LT、2003 シボレー トレイルブレイザー EXT LT 2003 CHEVROLET TRAILBLAZER EXT LT、2003 シボレー トレイルブレイザー EXT LT 2003 CHEVROLET TRAILBLAZER EXT LT、2003 シボレー トレイルブレイザー EXT LT


GARAGE DAIBAN【ガレージダイバン東京店】

GARAGE DAIBAN、ガレージダイバン東京店

所在地:東京都江戸川区一之江8-4-5
TEL:03-5607-3344
URL:http://www.daiban.com
営業時間:10:00~20:00
定休日:月曜日

東京都江戸川区の都営新宿線一之江駅近くの、環状7号線沿いに店舗を構えるガレージダイバン東京店。マスタング専門店とも言われるように、展示されている車両のメインは現行&先代のマスタング。

そのどれもが個性あるスタイルにカスタムされているので、購入してすぐにカリスマになれる。メンテナンスなどアフターフォローは、千葉市にあるGDファクトリー千葉北店が対応する。


写真/古閑章郎 文/相馬一丈
アメ車マガジン 2019年 7月号掲載

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