泥だらけになっても絵になるジミーで新たなアメ車ライフを嗜む
今こそ80~90年代のアメ車にハマりたい!2018年秋に愛用していたエルカミーノを手放して、最終モデルのジミーへと乗り換えたshow氏。同じ2ドアでもセカンドシートがあるか否か? は今後のライフスタイルに影響大!
1989 GMC JIMMY
80’s-90’s BREEZE
1989 GMC JIMMY
ガンガン走れる走破性と、ほんのりヴィンテージなルックスに惚れた
以前 スターキーズミーティング で本誌に登場したことのあるShowさん。ラジオフライヤーを無造作に積んで、着飾らずナチュラルに エルカミーノ を楽しむ姿は記憶に新しい。その彼が2018年秋に乗り換えたとの情報を受けて早速取材に。
彼が次の愛車に選んだのは GMC・ジミー の最終モデルだ。偶然筆者も10年以上最終モデルの ジミー に乗っていることもあって意気投合。ドアを力一杯閉めないと半ドアになったり、前後リーフ車ならではの荒々しい乗り心地、シェルから直に外気の影響を受けるので夏は暑くて冬は寒いなど、 ジミー のあるある話に花を咲かせた。
しかしそのどれもが愛嬌として受け入れられるレベルで、TBIエンジン 搭載でキャブ車特有のトラブルは皆無。サクッとエンジンをかけて出かけられることや、フルサイズながら5m以下の短いボディは駐車場や旋回時も意外に小回りが利く。ビジュアルこそ一世代前ではあるが、日常の足としては十分に活躍できるのがこの年代の魅力。
また、 ブレイザー に比べて個体の少ない ジミー は最終モデルと言えどもレアキャラで、そんな希少性も購入を後押しする理由の一つになったと言う。しかし一番の理由は将来的な話である。2年ほど付き合っている彼女と愛犬でフロントベンチに並んで座って エルカミーノ に乗っていた時に、もしコレで子供ができたら乗るスペースがない。
さすがに荷台へ愛犬は可哀想だし、そもそもチャイルドシートの装着も無理だなと。だけど無難なミニバンじゃつまらない。とは言っても最低二列は椅子がいる。でも走らせて楽しい、絵になるクルマじゃないと嫌。そんな条件で探していくと ジミー に行き着いたとのこと。
撮影当日は直前まで降り続いていた雨のお蔭でできた即席のウォータースポットへダイブするなど、果敢にオフロードを楽しむ姿が実に印象的だった。この時代のアメリカンSUVは磨いて眺めて楽しむよりも、走らせて汚しても絵になる所こそ魅力であり、そんな楽しいクルマなのにファミリーユースとしても十分に機能する万能さを持ち合わせる。まだまだ始まったばかりのジミーライフ。この先沢山の想い出を経て豊かな彩りを加えていって欲しい。
色褪せたシェルはラバースプレーで自家塗装。濃いめのブラウンとブラックの色合いもマッチしており、くすんだホイールをマットブラックにすることで一層こなれた印象に。
エルカミーノ
の荷台に積んでいたラジオフライヤーはヒッチキャリアで継承しており、使わない時も常に積みっぱなしなスタイル。
純正車高でオリジナルよりもほんのりファットな33×12.5R15を履きこなすボトムス。フロントに比べて内側気味なリアを50mmスペーサーで前後のバランスを整えている。
若干レイアウトは異なるものの、95年までのC/Kと同じTBIエンジン を搭載する最終モデルの
GMCジミー
。4速ATで少々荒々しい変速フィールではあるが、3ATのキャブ車と比べると断然快適。暖気もそこそこにすぐ走らせられるのも魅力。
RECARAなど社外品に交換されることが多く今となっては希少価値の高いGMCジミー純正のステアリングをストック。元々付いていたというインテリアトリムは本国販売店のロゴがあしらわれたもので雰囲気抜群。総張り替えしてリフレッシュも悪くないがオリジナルをストックするのも魅力的。
センターコンソールを取り去って、純正シートと同色のジャンプシートを設置するインテリア。背もたれのリクライニング機能が若干甘くなって前後する所もあるが、それも味として嗜む。
まるでアメリカの荒野の如く水平線と地平線が永遠と続くシークレットポイント。直前まで降り続いた雨でできた大きな水たまりを見つけてダイブ。こんな風に即席で遊べるのもジミーならではの魅力だ
owner:Show
キャバリアキングチャールスパニエルのポテト君を、彼女と両サイドで挟んで楽しむ週末のドライブ。室内幅の大きなジミーは3人並んで乗っても余裕。バックや荷物を後部座席に置けて車内は広々快適!
以前の愛車である1966年型
エルカミーノ
は車検で訪れたショップで見て一目惚れして購入。ちなみにその前所有していたのは2ドアタホ(笑)。タホ→エルカミ→ジミーと、一周回って2ドアSUVがやっぱり万能ってことに気が付いた。
■Photo &Text:石井秋良
アメ車マガジン 2019年 4月号掲載
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