覇王ホイールを徹底取材。10Jオーバーのディープリムにパンチの利いたワイルドなオフロードタイヤを引っ張り履き。

特殊な履きこなしこそ細部まで丁寧に
テキサス州をはじめ本国でも人気な オフロードフォルムを提案!
10Jオーバーのディープリムにパンチの利いたワイルドなオフロードタイヤを引っ張り履きさせて、インパクトの強いボトムスを提案する覇王ホイールの販売姿勢を徹底取材!
特殊な履きこなしこそ細部まで丁寧に
以前に16Jの超深リムを履いたJKラングラーを掲載したら大反響となった鹿児島のタイヤ&ホイール専門店「覇王ホイールズ」。 通常であれば履かすことを諦めるサイズのタイヤを、長年の知識とノウハウを駆使して引っ張り履きさせる技術は、日本のみならずアメリカ人も絶賛!
西海岸のカスタムシーンこそ本場と考える日本人が多いなかで、覇王ホイール代表の畠中さんは、自らテキサス州を探索してディープなオフロードスタイルを研究。そこで取引先となった日本未入荷の本国で人気のホイール&タイヤをいち早く日本へ持ち込む、最先端トレンドの伝道師的存在。
しかし鹿児島県を拠点としているため、近県であれば持ち込みにて組み込みから取り付けを行なっているものの、大半は通販がメインとなる。 そこで顔が見えない通販に対して不信感や不安を抱かせない様にと、今回の取材でその一連の作業を見せて頂いた。
多い時は一日50本を超える作業を行なうという畠中氏がもっとも大切にしているのは、お客様目線。特殊サイズであってもIN&OUTでバランスを設定するのはもちろん、黒いホイールには黒のウェイトを使用するなど、気配り、心配りをして傷がつかない様に入念に梱包しての出荷を徹底。
顔が見えない取り引きだからこそ、電話応対から発送までのすべてに誠意を持って対応することで通販のマイナスイメージを可能な限り払拭しているのだ。
通常はエアーが入らない設定の引っ張りタイヤも、職人技でスムーズにエアーを注入!
今回組み込んでもらったAmerican Truxx AT165 WARRIORの20インチ。12J-44の139.7/135-6のディープリムだと、通常は315もしくは325サイズのタイヤが適正だが、ATTURO TRAILBLADE MTの285/50R20を引っ張り履き。
見るからに無理があるサイズ感ではあるが、ものの数分でエアーを注入。14Jや16Jもこなすだけに、12Jはもはやスタンダードなレベルだと言う。
組み込みの際はリムに傷がつかない様にリムガードを当てるなど、効率よく作業を進めつつも細心の注意を払う。一切無駄のない的確な作業手順はまさに職人技。日本でここまでのサイズに対応できる職人は数名だろう。
引っ張りタイヤでもバランスを取って、直進安定性を犠牲にしない
稀に無茶な履き方をして蛇行運転気味なクルマを目にするが、引っ張り気味のタイヤ設定でも直進安定性を含む走行性能の大幅な低下で我慢を強いられるのはナンセンス。イン・アウトでバランスを取り、リム色に合わせてウェイトを同色で使用するなど細部まで妥協を許さない。
特殊なタイヤ設定だからこそ、梱包時は傷がつかない様に配慮
ホイールは段ボールなどでカバーされていてもタイヤは剥き出しといった梱包が一般的だが、同社ではタイヤからリム縁までをラップで覆い、さらに専用の段ボールで頑丈に保護。ラップを巻くと手が滑って作業しづらいが、お客さんの元へ届いた時のことを思うと、やはりここまで徹底すべきと語る。
HAOU WHEELS【覇王株式会社】
■所在地:鹿児島県霧島市溝辺町麗279-1
■TEL:0995-73-8684
■FAX:0995-73-8654
■営業時間:10:00~19:00
■定休日:日曜、祝日、特別休暇有
■PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2018年 11月号掲載
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