マスタング・シェルビーGT350&カマロZL1には、526hp/650hpを発揮する高出力エンジンが搭載。
マスタング・シェルビーGT350&カマロZL1も、526hp/650hpを発揮する高出力エンジン搭載
Ford Mustang & Chevrolet Camaro
現在に至るまで鎬を削り合ってきたポニーカー
モダンマッスルカーではチャレンジャーの勢いが凄まじく、パワーウォーズでも一歩先を行っている。だが決してマスタングとカマロも黙って見ているわけではない。この車両も負けじと魅力的なモデルをラインナップし続けている。ポニーカーの礎となったマスタングと、それを追いかけて鎬を削り合ってきたカマロ。両車に注力する。
High Performance Mustang SHELBY GT350/Chevrolet Camaro ZL1
モダンマッスルの真価を知るには ハイパフォーマンスの選択が鍵
マッスルカーに魅了される理由として「デザイン」と「エンジン」がある。さらにスペシャルモデルはその2大要素をブラッシュアップすることで、愛好家たちのハートを掴んで離さない。
歩みを休めることなくモダンマッスルは深化
時代が移り変わろうとも、やはりマッスルカーに対する視線は熱いものがある。現在のモダンマッスル事情は、初代モデルを意識してデザインされた5代目マスタングの登場に端を発し、それに続けとばかりにチャレンジャーとカマロもレトロテイストを取り入れて市場へと投入。
この戦略は見事にハマり、マッスルカー愛好家たちのハートをガッチリと掴んだわけである。 この盛り上がりに対してメーカーは、スタンダードモデル以外にスペシャルモデルを打ち出すとこれまた注目の的となり、モダンマッスル市場は活況を呈する結果に。
鋭さを格段に増したナイフの如きシルエット
ちなみにこれは60~70年代モデルで行なってきた流れを踏襲しているのだが、やはりスペシャルモデルに対して憧れを抱いている人たちを虜にした。 愛好家たちを満足させた要因としてまず挙げられるのが「デザイン」であることは言うに及ばず。そしてこれと並んで注目したのが「エンジン」。パワーを重視して搭載されたV8エンジンに釘づけとなった。
しかもライバルに負けじと熾烈な争いが繰り広げられている。このパワーウォーズがどこまで続くのかも楽しみな点。 今回撮影を行なった「マスタング・シェルビーGT350&カマロZL1」も、526hp/650hpを発揮する高出力エンジンが搭載されているため、我々のハートを高ぶらせる要素は満載だ。
Chevrolet Camaro ZL1
カマロのグレードバリエーションは、もっともスタンダードな1LSからスタートし、1LT、2LT、1SS、2SS、そしてトップとなるZL1の6種類をラインナップ。この中からやはり選びたいのはトップモデルのZL1。何しろコルベットZ06と同じ6.2?/V8LT4エンジンを搭載しているからだ。
しかも、スーパーチャージャーによって650hp/650lb-ftを叩き出すとなれば、アメ車好きであれば思わずヨダレが垂れそうなほどソソられることだろう。 そしてこの数字をしっかりと受け止める装備として、足回りにはマグネティックライドサスペンションに電子制御ディファレンシャルを、ブレーキにはブレンボ製のフロント6ポッド、リア4ポッドキャリパー&大口径ツーピースローターを採用。
さらにスタイリングはカーボンファイバーのフードエアエクストラクター、エアダム、ウィングスタイルのリアスポイラーなどを纏っているが、これは見た目ではなく、空力的な機能を強化してダウンフォースを得るために考慮されたものだが、鋭利な刃物の如きシルエットで、ライバルとの差別化を図っている。
モデルが新しくなるにつれフェイスがどんどんと尖っていくモダンマッスルだが、なかでもカマロはナイフの様に鋭角さが際立っている。デュアルモードパフォーマンスエキゾーストシステムを備えサウンドの切り替えが可能。
インテリアはスウェードを基本に仕上げられて落ち着いた雰囲気。だが、レッドステッチがハイパフォーマンスモデルであることを意識させ、ドライバーを高揚させる。
ZL1に搭載されるエンジンはV8/6.2?LT4。これにスーパーチャージャーが追加されているため、最高出力は650hp、最大トルクは650lb-ft(89.8kg-m)を叩き出す。スイッチを押してエンジンを掛けた瞬間に放たれる甲高いサウンドが胸を躍らせる。
20インチのフォージドアルミホイールを採用。F/6ポッド、R/4ポッドのビッグキャリパーと、F/390㎜、R/365㎜の大径ローターを組み合わせたブレンボ製ブレーキシステムを標準装備。
泣く子も黙るシェルビー仕様マスタング
Mustang SHELBY GT350
半世紀以上に渡り、マスタングとは縁のあるチューニングブランド「SHELBY」。先代となる5thマスタングから久しぶりに復活を遂げ、現行モデルにはGT350をラインナップしている。筆者は今回初めてシェルビーGT350と対峙したわけなのだが、見るからにオーラがプンプンと漂っており「さすが!!」と思わざるを得なかった。
初代GT350の伝説を受け継ぐ現行モデルにもレーシングストライプが施されているのだが、やはり一番しっくりくるのはシェルビーだ。撮影車はアバランチグレーのボディカラーにブルーのストライプという組み合わせ。
スタイリングだけでなくGT350のハイライトはエンジンで、ライバルたちが過給機を搭載して出力アップを図るなか自然吸気にこだわり、5.2?V8のパワーユニットからは526hp/429lb-ftを出力する。これにはフラットプレーンクランクシャフトが採用され、フォード史上もっともパワフルと自負。
もちろんエンジンにとどまらず、足回りにはブレンボ製ハイパーマンスブレーキやマグネライドダンパーを装備するなど、抜かりない仕上がり。
初代SHELBYを彷彿とさせる、ダクトをグリル全体まで広げたフロントマスク。各部に装備したスポイラーは見た目ではなくダウンフォース効果を高めるためのもの。ボディ中央にはSHELBYの証と言えるレーシングストライプを施す。
ステアリングのセンターにはSHELBYのロゴをあしらい高揚感を煽る。レカロのセミバケットシートが標準装備となっており、クロスとスウェードがドライバーを包み込む。
アルミ製のタワーバーを追加し、ボディ剛性を向上。ファンネルタイプのエアクリーナーを採用し、5.2?まで排気量をアップ。
過給機を搭載せずとも最大出力526ph/最大トルク429lb-ft(59.3㎏-m)を発生する、フォードV8史上もっともパワフルなパワーユニット。
19インチのホイールの奥にはブレンボ製ブレーキシステムを標準装備。冷却性を高めたドリルドローターで、フロントは6ポッド、リアは4ポッドとなり圧倒的な制動性能を発揮。
■Thanks:BUBU YOKOHAMA
TEL.045-923-0077
http://www.bubu.co.jp
■Photo&Text:編集部
アメ車マガジン 2018年 11月号掲載
最新記事
2024/11/21
【シェビーバンG20】子育て世代にはミニバン !?いやフルサイズ一択でしょ!
これまでアメ車を愛用してきた者たちがアメ車から離れるタイミングで比較的多いのが、子育てが始まった時。何不自由ない広々車内に加えて維持費も安い2Lクラスの国産ミニバンへと乗り換えるのがセオリー。でもフルサイズバンって選択肢も意外とアリ!?
2024/11/20
【ビッグバーンモータース】築き上げた知識と経験が信頼の証。
創業37年。アメ車に完全にシフトして30年になる埼玉のビッグバーンモータース。創業当時から整備に力を注ぎ、その長い知識と経験を頼りにするオーナーは数多い。
2024/11/19
アメ車好きの父の密かな夢、最愛の娘とのツーショット
16年前に当時11才だった愛娘と一緒にアメマガに登場したオーナーさん。娘が大人になってアメ車に乗り、もう一度一緒にアメマガに…。そんな夢を胸に秘めていたオーナーさんの夢が遂に実現。
2024/11/18
どんな車種でも装着するだけで、気ままなクルマ旅が楽しめる!【OVERLAND SPEC OUTDOORS ROOF TOP TENT】
オーストラリアに端を発し、アメリカや日本を初め、世界各地でユーザーが増加しつつある「オーバーランドスタイル」。様々なアメ車を販売するスカイオートでは、OSO製品を各種取り扱い中だ。