カマロのカスタムに込めた “ ワクワク感” あるカーライフ
バーリンズが仕上げたカスタムカマロ3台
Ford Mustang & Chevrolet Camaro
現在に至るまで鎬を削り合ってきたポニーカー
モダンマッスルカーではチャレンジャーの勢いが凄まじく、パワーウォーズでも一歩先を行っている。だが決してマスタングとカマロも黙って見ているわけではない。この車両も負けじと魅力的なモデルをラインナップし続けている。ポニーカーの礎となったマスタングと、それを追いかけて鎬を削り合ってきたカマロ。両車に注力する。
Wide Body Style Chevrolet Camaro
岐阜県のバーリンズは、カマロのみならずキャデラックや旧車など、幅広くアメ車を扱うプロショップ。同店が大切にするのは、自らも少年時代に抱いたワクワク、高揚感を表現したカーライフだ。
カマロのカスタムをバリエ豊かに提案
大きなオーバーフェンダーが目立つワイドボディキットを装着したカマロ。それよりは多少控えめながら、しかし明らかな個性を感じさせるワイドなカマロ。そして、ラッピングとハーフエアロで上品にまとめた現行カマロ。
バーリンズが仕上げたカスタムカマロ3台は、それぞれが異なるアプローチでカスタムされているが、いずれも見る人の心を高揚させる何かを持っている。バーリンズの代表である金田氏は物心ついた少年時代から「カマロ好き」だったと語る。
昨今、カスタムによるワイドボディ化はアメ車に限らず流行のようになっているが、いざ探してみるとカマロ用は意外と少なかった。それならばと自らワイドボディキットを企画してデザインし、製品化に向けて海外製造メーカーと共同で動き出したのが、およそ5年前のことだという。その後、紆余曲折があり現在は海外メーカーとして販売されているこのボディキットだが、しっかりと自らのカマロ愛は注入したという。
カマロは現行最新型でもある6世代目が2015年に発表されており、パーツの選択肢はこれから増えていく段階ではあるものの、開拓に似た楽しみがある。一方の5世代目は、ある程度出揃ったパーツを見比べて、どのように仕上げていくかの検討が堪能できる。どちらを選ぶにしても、頼りになるのは「カマロ好き」なショップであることは言うまでもない。
岐阜県のバーリンズはカマロのカスタムを例として、愛車を見るたびに「やっぱり俺(私)のクルマはカッコ良い」と感じさせる、あらゆるサポートをしてくれる。
ワイドボディキットをコンプリートした伊達なカマロ
2012y Chevrolet Camaro LT RS WIDE BODY2
他のどんなクルマにも負けない存在感。仮にカマロが並んでも、やはり強烈な個性で目立つことができる。そんなカマロへの偏愛を存分に発揮したカスタムの一例がこれだ。装着するパーツのメインは、強烈な前後オーバーフェンダーとフィンを基調として構成されたワイドボディキット25P。
自然なラインを描くフロントリップ、サイドアンダースカート、リアディフューザー+フィンのエアロで構成され、トランクスポイラーも備わる。さらに前後左右のエアロはカーボン仕上げとなっている。
この1台はステッカーも含めてカラーリングをモノトーンにまとめ、コネクションロッドやホイールのキャンディレッドを差し色にしているが、同一色でまとめても、あるいはまた別のカラーリングであっても映えることは間違いない。フルノーマルから、バーリンズがワイドボディフルカスタムで仕上げた1台。
フロントスプリッター、サイドスカートもワイドボディキット25Pに含まれ、オーバーフェンダーとマッチした自然なボディラインを完成させている。ホイールも含め、キャンディレッドを差し色にしている点にセンスを感じる。
リアディフューザーとトランクスポイラーがリア側で目を引くポイント。ベースがコンバーチブルであるため、内装のブラックとのコンビネーションが美しいカラーリング。オープン状態で周囲に見せつけながら走りたい1台だ。
派手なオーバーフェンダーは、タイヤ後部に設えられた3枚のフィンがラインのフィニッシュを飾る。ホイールにはWORKの特注20インチをセレクト。オーバーフェンダーとのバランスも良好だ。
もうひとつのワイドボディまたはハーフエアロ+ラッピング
2014y Chevrolet Camaro LT RS
ブラックは、正規ディーラー車の後期型がベースとなっている。フロントワイドスプリッターに、サイドとリアに備わるワイドハーフエアロが特徴。
その上でマットブラックのホイールに、ホワイトのラインデカールでコーディネート。ちなみにブラックレザーシートやシートヒーターといった人気装備も備わっている。エアロ以外ではボーラのエキゾーストマフラーも装着。ワイドボディのフルカスタムでなくとも、十分にスタイリッシュなカスタムへと仕上げることができる、その好例だ。
こちらの後期型カマロはワイドボディキット6Pを装着。キットにはフロントワイドスプリッター、サイドとリアのワイドエアロが含まれ、さらにボーラのエキゾーストマフラーを装着。そのうえでオリジナルデカールを装着し、スポーティ感を強調。上のカマロと並べれば控えめに見えてしまうが、単体で見れば強烈な個性を感じさせてくれる。
2016y Chevrolet Camaro Convertible SS
一方、ホワイトは現行カマロのSSがベース。SSのレザーシートやホイール、オプション設定のパフォーマンスエキゾーストを生かしつつ、フロント、サイド、リアの各部にハーフサイズのエアロを装着。
また、そのカラーリングをブラックにしており、ブラックラッピングによるカスタムとの親和性を高めている。バーリンズ金田代表が「サラッとしたカスタム」と表現するように、純正の良さを残したまま、しかし個性を発揮したカスタムの見事な一例である。
フロントスポイラー、サイドエアロ、リアスポイラーのいずれもハーフタイプを採用したカスタム例。ホイールは純正ながらマットブラックにペイントしてあり、さらに純正オプションのパフォーマンスエキゾーストをセレクト。このカスタムの特徴はオリジナルラッピング。ボンネット、トランク、サイドに施され、これだけでも雰囲気を引き締める。
BARLLINS【有限会社 バーリンズ】
■所在地:岐阜県羽島市竹鼻町狐穴331番地1
■TEL:058-394-0400
■FAX:058-394-0401
■URL:http://www.barllins.com
■営業時間:10:00~19:00
■定休日:月曜日
■PHOTO&TEXT:加藤山往
アメ車マガジン 2018年 11月号掲載
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