【YOKOHAMA ジオランダー X-MT】衝撃的なルックスのマッドテレーンタイヤ

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アメマガ2018年10月号

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GEOLANDAR 史上最強の名にふさわしいマッドテレーンタイヤの全貌に迫る!


YOKOHAMA ジオランダー X-MT

YOKOHAMA GEOLANDAR X-MT G005

魅せる・走破(はし)るを両立したアメ車に〝ベスト〟なマッテレ

4WD・SUV専用タイヤ「ジオランダー」におけるフラッグシップとして、ブランドの頂点に君臨するマッドテレーンタイヤに衝撃の新バリエーションが登場!その名も「ジオランダーX-MT」。兄弟モデルにあたるM/T G003を遥かに凌ぐ〝アメリカンタイヤのような〟タフさやアグレッシブさながら、日本製オフロードタイヤの静粛性や耐摩耗性はハイレベルをマーク。

GEOLANDAR史上最強の名にふさわしいマッドテレーンタイヤの全貌に迫る!

rogo

日本列島を襲う厳しい自然の変化を知った2018年の夏だが、そんな環境にも対峙できる頼もしいタイヤの発表があった。ヨコハマ「GEOLANDAR(ジオランダー)」ブランドに、新たなマッドテレーンタイヤ『ジオランダーX‐MT』が追加されたのだ(発売は2018年秋から)。

ポジショニングとしては、すでにリリースされている『ジオランダーM/T G003』より、さらに〝趣味性を高めたマッドテレーンタイヤ〟として、アメリカン・テイストをより強めたもの。オフロード走行、ロックトレイルをディープに楽しみたいユーザーに向けた〝ロックコンセプト〟に基づく、アグレッシブなトレッドデザインの採用が特徴だ。

ちなみにこの『X‐ MT』そのものは、北米ですでにリリースされており、彼の地の4WD&SUV、そしてピックアップトラックユーザーから好評を得ている。北米ではリム径17~20インチのサイズが発売されているのだが、今回、日本に凱旋リリースされたのは、35×12・50R17LT、37×13・50R17LT、40×13・50R17LTの3サイズ。

つまり、エクストリームなカスタム4WDに、ふさわしいラインアップだ。 なお、開発担当の横浜ゴム・吉田泰之さんは「見た目がエクストリームなタイヤながら、耐摩耗性やロードノイズの小ささにもこだわった」とのこと。普段乗りの快適さもアドバンテージなのだ。

YOKOHAMA ジオランダー X-MT 3つの特長

YOKOHAMA ジオランダー X-MT YOKOHAMA ジオランダー X-MT YOKOHAMA ジオランダー X-MT

01 ワイルドラグ・グルーブパターン

ワイドなラググルーブを採用することで、マッドやロック、砂、ガレ場など様々な悪路での走破性能に配慮。ブロックから溝底にかけては階段状に刻むことで、セルフクリーニング性を向上させると共に、オンロード性能を確保するブロック剛性も向上。

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02 ロックコンセプトデザイン

自然の岩をトレッドやサイドウォールで再現したような…そんなアグレッシブな“ロックコンセプト”デザインを採用。溝面積も大きく取られ、オフロードイメージを強く演出。ちなみにコンパウンド自体はジオランダー M/T G003と同じもの。開発はG003と並行して行なわれていたようだ。

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03 サイドデザイン

サイドブロックは大径サイズに合わせた大きなサイドブロックを配置。深いマッド路面や、ロックセクションでの性能向上に貢献すると共に、アグレッシブなルックスをも実現。なお、ブランドロゴは従来の「GEOLANDAR」と異なるベタ文字を採用。

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SIZE LINE-UP YOKOHAMA GEOLANDAR X-MT G005
インチ タイヤサイズ ロードレンジ タイヤ外径(㎜) タイヤ総幅(㎜) 標準リム幅(インチ)
17 35×12.50R17 LT 121Q E 883 334 10J
17 37×13.50R17 LT 121Q E 933 360 11J
17 40×13.50R17 LT 121Q D 1008 361 11J

※全サイズブラックレイズドレター、リムプロテクター付き。装着には車両の加工が必要な場合があります。問合せは販売店まで。

_N6I7104

横浜ゴム(株)タイヤ第一設計部 3グループ 吉田泰之さん ジオランダーのマッドテレーンタイヤであるM/T G003や今回日本でデビューしたX-MTなどの開発に携わる。「とにかく違う、X-MTのビジュアルにご注目いただきたいです!」と語ってくれたが、実は上記2つの新世代M/Tタイヤは同時に開発が進められており、コンパウンドは共通だという。

アメリカンな攻めたルックスながら日本製の耐摩耗性やノイズ低減を発揮

見た目以上に感じる確かなトラクション

2018年夏、フルモデルチェンジを遂げたジオランダーのフラッグシップ・マッドテレーンタイヤ「M/TG003」。満足度の高い性能などに欠点はないようだが、北米地域ではさらに激しいオフロードユーザー向けの40インチ外径サイズや、よりアグレッシブなデザインを有するエクストリームなM/Tタイヤが存在する。

これらを基準に考えると、フルカスタムしたJeepやリアルオフローダーのアメリカン4WDには物足りないかも…と思ったものだ。 しかし、ジオランダーには〝隠し球〟があった! それが今回の「ジオランダー X‐MT」だ。トレッドからサイドウォールまで、とにかく見た目はアグレッシブそのもの。しかも設定サイズはリム径17インチに外径35/37/40インチを設定と、カスタム4WDにターゲットを据えたコンセプトだ。

では早速、このエクストリームなアメ車に適したマッドテレーンタイヤを試してみよう。テストは2インチアップのJeepラングラーJKに35インチ、そして3インチアップ・ロングアームキット装着のJK&バハ1000仕様のタンドラに37インチを装着した。 まず驚かされたのは、普段乗り、つまりオンロードでの快適さだ。

走り出しこそ、そのブロックゆえのコツコツ感はあるが、クルージングスピードに乗ってしまうと乗り味はフラットだ。しかも音はないわけではないが、耳障りなロードノイズではない。ステアリングに対する反応も自然なもので、操縦性にも違和感なし。これなら、ドレスアップタイヤとしても十分、イケる! と実感した。

さらにオフロードへ。マッディ路面での走行は、特に縦方向に強烈なトラクションを感じさせてくれた。反面、横方向には少し流れるようなシーンもあったが、それもドライバーには分かりやすくインフォメーションが伝わるため、アクセルワークによってトラクションを容易に回復させることができる。

要するに扱いやすく、その点でも操縦性に優れたタイヤ、ということができる。 そしてこのタイヤの本領発揮は、ロックセクションだ。切り立った岩が続くセクションに安心して踏み込めるのは当然として、屈強なサイドがしっかりと岩を噛んでくれる。ブロックと溝部分の配置は絶妙のバランスで、滑りやすい石を包み込むようにグリップしてくれていた。見るからにアグレッシブなタイヤだが、実力も見た目以上に、ハンパないぜ!

ジオランダー X-MTのテストカーをチェック!

今回、ジオランダーX-MT のテストを行なったのは2台のラングラーJKとタンドラ。37インチを装着したのはテックフォーがプロデュースした3インチアップ+ロングアームキット仕様。REAL-G エキゾーストなどオリジナルパーツも満載だ。一方、35インチ装着のJKは2インチアップ。足もとのMKWホイール・グリティーフィニッシュがアグレッシブなタイヤによく似合う。またタンドラはバハ1000で実際に使用するサポートカー。足もとは37インチを楽々飲み込む。 JEEP、JKラングラー、MKW、ジオランダーX-MT

JeepラングラーJKにマッチングしたホイールはMKW MK-46。エッジの効いた8スポークとディープフラットリムは、「X-MT」と合わせても、遜色なしの迫力を魅せる。写真上のテックフォー・ラングラーの装着カラーは、ダイヤカットグラファイトクリアー、そして写真左のMKWラングラーは、最新のカラープログラム「グリティーフィニッシュ」のセラミックブロンズを履く。そのフォルムだけでなく、MKW ▲ホイールのカラーリングの妙も注目だ。

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走り出しこそカタカタ感はあるが、クルージングになると乗り味はしなやかで、ロードノイズも気にならない。リフトアップカスタムで、このタイヤをドレスアップ指向で選ぶ場合にも、十分オススメできる。 180706_0365

大径・ファットなタイヤプロフィールは、悪路への進入に安心感があり、ガレた所やマッディなシーンでも、路面を力強く捉えてくれると感じる。林道クルージングでも直進性の良さはありがたい。 _N6I8667 _N6I8604

ザクザクのガレた路面の約25度のヒルクライム。意地悪く途中で止まって再発進を試みるが、強すぎるトラクションのおかげで路面を掘ってしまう。上手にアクセルを合わせると、平地のように力強い発進をみせた。 _N6I9004 _N6I9042

マッディな路面のモーグルでは、とくに強力な縦方向のトラクションが印象的だ。対する横方向は少し弱いところも感じさせるが、要所要所で大きなサイドのブロックが引っかかり、容易にトラクションを回復。リズミカルなアクセルワークでスムーズに走破できた。

_N6I8853 _N6I8719 _N6I8930

ジオランダーX-MTの実力を、もっとも強く感じることができたのが、ロックセクションの走りだ。特に37インチサイズは最低地上高という点でも有利で、大きな岩の並ぶシーンへのアクセスも楽。また広いトレッドも、姿勢を安定させる。さらに岩にまとわりつくようなトラクションの強さも、X-MTの大きなアドバンテージだ。 180706_1082 180706_1038 180706_1104

今回の試乗コースは、泥にウッドチップを混ぜたような特殊な路面。半乾きのようなシチュエーションよりも、むしろ雨をたっぷり含んだ劇的マッディな状況の方でも、強いトラクションが得られた。

GEOLANDAR M/T NEWS

過酷なAXCRに挑んで耐久性と走破性を証明! Challenge the AXCR2018 180706_0782

ジオランダーX-MTの日本発売が発表された7月5日、横浜ゴムはチーム・ジオランダーとして、アジアクロスカントリーラリー2018への参戦も発表。車両はハイラックスで、ドライバーは〝もちろん〝Mr.ジオランダー〟こと、日本が世界に誇るトップ・オフロードドライバーの塙郁夫選手(写真左)。

コ・ドライバーの染谷弘和選手と共に、兄弟タイヤにあたる「ジオランダーM/T G003(LT265/70R17)」を装着して挑む。塙選手は今年、同じG003を装着して、グアムで行なわれたAPLスモーキングホイールズ2018で優勝しただけに、期待も大きい。ぜひ応援を!

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ハイラックスでデモランを実施した塙選手。安定した走でその速さは鬼神の如し! G003の性能も十二分。


Special Thanks
●MKW ホイール(http://www.mkw-japan.com)
●テックフォー(http://www.real-g.com)
●テイクオフ(http://www.4x4take-off.com)
横浜ゴム株式会社 タイヤお客様相談室 0120-667-520(フリーダイヤル)
受付時間(平日)9:30 ~ 12:00 /14:00 ~ 17:00(※祝日を除く)
オフィシャルWeb サイト >> http://www.yokohamatire.jp
TEXT●高坂義信 PHOTO●浅井岳男 、 高橋学
アメ車マガジン 2018年 10月号掲載

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