82年型C3コルベットにはインジェクション仕様のエンジン搭載

クーペ

シボレー

コルベット

アメマガ2018年2月号

C3コルベット

大阪府

F.A.S.T

80~90年代のコルベットといえば、主役はC4。しかし、一瞬、C3の最後期モデルも存在した。そしてその心臓部には、C4に受け継がれるユニットが搭載されていたのだ。これはまさに、稀少な1台なのだ。


1982 Chevy C3 Corvette

80s-90sBeat 80~90年代のコルベットといえば、主役はC4。しかし、一瞬、C3の最後期モデルも存在した。そしてその心臓部には、C4に受け継がれるユニットが搭載されていたのだ。これはまさに、稀少な1台なのだ。


コルベットC3をオリジナルボディで魅せる、優雅なコークボトルライン!
【F.A.S.T 1976y シボレーコルベット スティングレイ】絶妙なクビレがSEXYなC3

インジェクション式の唯一のC3

1982 Chevy C3 Corvette

80~90年代を象徴するクルマとしてF.A.S.Tが紹介してくれたのは、82年型のC3コルベット。C3は68年のデビュー、その豪胆なボディスタイルにふさわしいビッグブロックエンジンの搭載で人気を博した。しかし、それに水を差すカタチになったのが、件のマスキー法だ。 ビッグブロックは姿を消し、コルベットはスタイルだけのスポーツカーに成り下がってしまった…。

ところが最終モデル…82年型になって、C3には来るべくC4に向けての布石が打たれることになる。燃料供給方式がキャブレター式から「クロスファイア・インジェクション」、つまり電子制御式に変更されたのだ。 ちなみに83年、コルベットは1年間生産されなかった。

_N6I5872

明けた84年にC4にモデルチェンジしたので、今回の82年型にはインジェクション仕様のエンジンが載り、おまけに4速ATのC3も、このモデルイヤーだけ。すなわち超稀少モデルということになる。そんな82年型が、これまたフルノーマル状態にキープされているのもレア。 このクルマのオーナーの後藤豊展さんのこだわりだが、やはり古き良きアメ車を愛する気持ちがうれしいのだ。

「そりゃ、現代のクルマに比べれば不便なこともありますが、それも含めて、楽しめるクルマだと思います。走りもスムースで、普段乗りも問題ありません!」コルベットの中でも歴史的な1台。オーナーさんに恵まれてよかったC3なのである。

_N6I5883

ロングノーズでウエストの引き締まったセクシーなフォルム。コーラの瓶を連想させるため“コークボトルライン”とも呼ばれた。このC3独特のフォルムに、当時としては最新鋭のインジェクション式エンジンが搭載されたのだから、後のファンにとって垂涎のモデルとなったのだ。

35年以上も前のモデルだけに、インテリアのヘタリは仕方ない。しかし、オーナーさんによってリペアは行き届いている。シートやステアリングは交換、バックカメラも装着したそう。近日、エアコンも快適なものに交換予定。

1982 Chevy C3 Corvette

サスペンションはC3デビュー時から変更はなく60年代のまま。フロントにダブルウィッシュボーン、リヤにトレーリングリンク+横置きリーフスプリングを採用している。撮影車は15インチの純正ホイールを装着。

_N6I5845

エンジンは350、C3では82年型にのみ搭載されたクロスファイア・インジェクション仕様で、200hpまでパワーを取り戻すことになった。組み合わされるトランスミッションは、やはりC3ではこのモデルイヤーのみの4速AT。

60年代にデビューしたC3とはいえ、最終の82年型となると乗り味はかなり現代的に洗練されてきている。サスペンションはソフトライドで、シビアさはないが当時の雰囲気たっぷりに乗れる。エンジンも爆発的なパワー感はないが、インジェクション式で快適。ロングノーズの取り回しも慣れる。

_N6I5897

このC3を所有して4年。散髪している途中、たまたま目の前のクルマ屋さんにあって、衝動買いしてしまったという後藤豊展さん(55)だ。オイル漏れなどマイナートラブルもあったが、『F.A.S.T』に預け、すべて解決!


【C3コルベットのワイドボディ】オリジナル形状とパフォーマンスの見事な融合
「スティングレイ」らしさに溢れた、もっとも美しいコルベット

Special Thanks ◆ F.A.S.T
Phone ◆ 06-6784-1976 URL ◆ http://fast1976.jp/
Photo ◆ Takeo Asai Report ◆ Yoshinobu Kohsaka 2018年 アメ車マガジン 2月号掲載

関連記事

RELATED


魅惑のワイドシルエット、コブラボディの虜!【1981y シボレー コルベット】

ロングノーズ、コークボトルボディで唯一無二のグラマラスなプロポーションを強調させるワイドボディキット。その中でもコブラボディに魅せられたコレクターのお目に適った個体が紹介する81年型C3コルベット。

大胆メイクでヴィンテージマッスルカーの新境地を開拓! その名は「キャノンボール」CHEVROLET CORVETTE C3【F.A.S.T】

大阪のF.A.S.TとTMオートサービスのコラボによって誕生した次世代カスタムトレンドを担うキャノンボール。ヴィンテージマッスルの定番から大きくかけ離れた、斬新なカスタムに迫る!

【F.A.S.T 1976y シボレーコルベット スティングレイ】絶妙なクビレがSEXYなC3

第一印象はその一言に尽きる程、絶妙なクビレがSEXYなC3。もともとロングノーズにタイトなウェストライン、ボリューミーなリアフォルムを持つ独特のラインが魅力的なC3。

コルベットC3をオリジナルボディで魅せる、優雅なコークボトルライン!

1979 CHEVROLET CORVETTE STINGRAY

【C3コルベットのワイドボディ】オリジナル形状とパフォーマンスの見事な融合

この記事では、ヴィンテージアメリカンカーの魅力、特にシボレー・コルベットC3にフォーカスしてご紹介。最近では、オリジナルの形状を保つことに重点を置いているため、オリジナルの雰囲気を保つためのディーラー車や、ハイパフォーマンスチューニングを施した車両も要チェック!
CHEVROLET CORVETTE C3

 

最新記事


2025/04/02

C7に続きC8コルベットにも超絶ワイドボディ見参!

クーペ

シボレー

ボディワーク

アメリカを代表するスポーツカーである「シボレー・コルベット」。その流麗なシルエットをさらに際立たせるべく、ジャパンメイドのワイドボディキットを纏わせたフォルテ。

2025/03/31

究極の高速オフロード性能とパフォーマンスを実現した「グラディエーター・モハベ」

SUV

ジープ

アメリカ文化を象徴するモデルであるピックアップトラック。その系譜は脈々と受け継がれ、最新モデルの進化の度合は凄まじいなか、オートギャラリー東京にジープ・グラディエーターが入庫。しかも砂漠やダート走行に特化した「MOJAVE(モハベ)」だ。

2025/03/29

【シボレー タホ】バンに乗りたかったのが一変、SUVを選択してカスタム

SUV

シボレー

アメ車に乗りたいと思うキッカケとしてはいくつかあるが、映画を見て影響を受けたという人は多い。紹介するタホのオーナーさんもそう。当初は劇中で使用されているバンにこころを奪われていたものの、SUVの良さにも惹かれてタホをセレクト。

2025/03/28

GMT400ラバーズが集う宴も2024年で10周年!【第10回全国C/K15祭り in 富士】

イベントレポート

シボレー&GMCのC/Kシリーズの中でも、GMT400プラットフォームベースの4thジェネレーション愛好家で構成される「シェビーC/K15オールドフェイスクラブ」による、毎年恒例の全国祭りが2024年も開催された!

ランキング


2025/03/31

究極の高速オフロード性能とパフォーマンスを実現した「グラディエーター・モハベ」

SUV

ジープ

アメリカ文化を象徴するモデルであるピックアップトラック。その系譜は脈々と受け継がれ、最新モデルの進化の度合は凄まじいなか、オートギャラリー東京にジープ・グラディエーターが入庫。しかも砂漠やダート走行に特化した「MOJAVE(モハベ)」だ。

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2018/11/20

映画『アメリカングラフィティー』の劇中車として、世界一有名なデュース・クーペ をオマージュ

ビンテージ

フォード

STREET ROD ECSTASY
1932 Ford 5 window