IROC-Zをカリカリチューンした快速仕様【1989 Chevy Camaro IROC-Z】
コルベットとともに弟分のカマロについても、80~90年代は大きな変化があった。82~92年はサード、93~02年はフォースの時代だが、パワーユニットはどんどん現代的になった。
80s-90sBeat 1989 Chevy Camaro IROC-Z
コルベットとともに弟分のカマロについても、80~90年代は大きな変化があった。82~92年はサード、93~02年はフォースの時代だが、パワーユニットはどんどん現代的になった。パワー的にもキャラクター的にも、スポーツ指向が高まってきていたのだ。 『F.A.S.T』の大森さんがもともと“よく走る”と評価する、IROC-Z 仕様のカマロ。
さらにビッグスロットルやCPUのチューンで、パフォーマンスはアップ。さらにツイン電動ファンへの変更により、今の道路事情でも安心して乗ることのできる対応もなされている。
そんなわけで、80~90年代を代表するカマロとして『F.A.S.T』が紹介してくれたのが、サードカマロ、89年型モデルだ。スタイルは先代の流麗なセカンドから、スクエアなハッチバックに変貌。マスクも2灯タイプからシャープな4灯タイプになり、スポーティムードが高まった。
パワーユニットも、80年代前半のデビュー当時こそ、厳しくなっていく排出ガス規制の中で、最大排気量が350(5.7L)と、ちょっとトーンダウン気味だったが、キャブレター式の燃料噴射装置を基本に、クロスファイア・インジェクションをオプションとして初めて採用。その後、インジェクションは全車に標準化され、後期にはTBI(スロットルボディインジェクション)やTPI(チューンドポートインジェクション)も採用されるようになった。
今回の車両は、サードの後期モデル、グレードはスポーツ指向の強い「IROC-Z」で、350(5.7L)TPI、245hpが搭載されている。しかもF.A.S.Tによって、ビッグスロットル化やCPUロムの変更もされているので、かなり走りは鮮烈。ちなみにトランスミッションもこのモデルイヤーからATがオーバードライブ付きの4速に変更されたので、高速ドライブも快適。
さらにスタイリングもF.A.S.Tオリジナルのボンネットや、ワンオフマフラー、18インチハヤシストリートホイールなどで構成。今どきのスポーツカーとしても十分、通用するのだ。
F.A.S.Tオリジナルのボンネットはスタイリングだけでなく、エンジンルームのクーリングにも一役買ってくれる。リヤビューは両サイド出しのワンオフマフラーで、18インチのオリジナルホイールもスポーティムードを盛り上げてくれる。
インテリアの造形はシンプルかつ、スポーティなムード。とはいえ乗り味や居住性は快適指向で普段乗りも気負いなく乗ることができる。シート地はファブリックだがオシャレな雰囲気、かつ電動パワー調整式で高級感もある。
今回の車両はサスペンションにビルシュタインを装着。オリジナルとはひと味違う、引き締まった乗り味を提供。ホイールは『F.A.S.T』オリジナルのハヤシストリートホイール、18 インチ。コルベットにも対応している。
エンジンは350TPI、245hpを発揮する。トランスミッションはこのモデルイヤーから組み合わされることになった4速AT。レースシーンをモチーフにしたグレード「IROC-Z」はリヤアクスルも強化仕様が採用されていた。
Special Thanks ◆ F.A.S.T
Phone ◆ 06-6784-1976
URL ◆ http://fast1976.jp/
Photo ◆ Takeo Asai Report ◆ Yoshinobu Kohsaka
2018年 アメ車マガジン 2月号掲載
最新記事
2024/11/21
【シェビーバンG20】子育て世代にはミニバン !?いやフルサイズ一択でしょ!
これまでアメ車を愛用してきた者たちがアメ車から離れるタイミングで比較的多いのが、子育てが始まった時。何不自由ない広々車内に加えて維持費も安い2Lクラスの国産ミニバンへと乗り換えるのがセオリー。でもフルサイズバンって選択肢も意外とアリ!?
2024/11/20
【ビッグバーンモータース】築き上げた知識と経験が信頼の証。
創業37年。アメ車に完全にシフトして30年になる埼玉のビッグバーンモータース。創業当時から整備に力を注ぎ、その長い知識と経験を頼りにするオーナーは数多い。
2024/11/19
アメ車好きの父の密かな夢、最愛の娘とのツーショット
16年前に当時11才だった愛娘と一緒にアメマガに登場したオーナーさん。娘が大人になってアメ車に乗り、もう一度一緒にアメマガに…。そんな夢を胸に秘めていたオーナーさんの夢が遂に実現。
2024/11/18
どんな車種でも装着するだけで、気ままなクルマ旅が楽しめる!【OVERLAND SPEC OUTDOORS ROOF TOP TENT】
オーストラリアに端を発し、アメリカや日本を初め、世界各地でユーザーが増加しつつある「オーバーランドスタイル」。様々なアメ車を販売するスカイオートでは、OSO製品を各種取り扱い中だ。