ミドルクラスの大衆車 1965y FORD FALCON / コルベット初代モデルC1 1961y Chevrolet CORVETTE C1 【フルスロットル】

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1965y FORD FALCON 現代のクルマとして快適に乗れるスタイリッシュクーペ/1961y Chevrolet CORVETTE C1 アメリカン・スポーツカーの歴史は、このクルマから始まった


現代のクルマとして快適に乗れるスタイリッシュクーペ
1965y FORD FALCON

1965y FORD FALCON バックスタイル

ミドルクラスの大衆車として1960年に登場 したファルコン。エンジンは直6がメイン、ボディは2ドア&4ドアセダン、2ドアにはハードトップ、クーペ、コンバーチブルが用意され、さらにステーションワゴンもラインナップするなど、バリエーションに富んでいた。

ただし、中にはV8を積む、パフォーマンスモデルも。それが本格的に人気を集め始めたのは、'64年に発表された2代目モデル以降だ。回の車両は、'65年型の、その2代目モデル。プロショップ『フルスロットル』の手により、良好なコンディションをキープしているほか、ノーマルの289(4.7ℓ)V8から、305(5.0ℓ)に載せ換え、走りをさらに強化。

またビンテージエアのエアコンや、パワーウィンドウ化、オーディオインストールなど、今どきのクルマとして快適に乗れるモディファイも施されている。ファルコンといえば、そのピックアップ仕様のランチェロとともに、日本ではちょっとレアなモデル。マニアックな存在感が、アメ車通をもうならせそうだ。

1965y FORD FALCON エンジン

1965y FORD FALCON 今回の車両は289を搭載していたが、 305に載せ換えた ファンネルタイプのエアクリーナーをツインで装着

初代モデルでは260だけだったV8エンジンの設定だが、2代目では260、 289、 302の3タイプに。今回の車両は289を搭載していたが、 305に載せ換えたものだ。ファンネルタイプのエアクリーナーをツインで装着して、 ライトチューンも図られている。

1965y FORD FALCON ハンドル

1965y FORD FALCON ビンテージエアのスイッチ類も外からは見えないよう配慮 1965y FORD FALCON ボディ同色のパネル、 シートと、 クロームのコンビネーションが美しい

インテリアも良好な状態をキープ。ボディ同色のパネル、 シートと、 クロームのコンビネーションが美しい。オーディオはグローブボックスの中にインストール、 ビンテージエアのスイッチ類も外からは見えないよう、 配慮されている。

1965y FORD FALCON パワーウィンドウは手動式のレギュレーターハンドル

パワーウィンドウは手動式のレギュレーターハンドルを生かしたままインストール。レバーがスイッチとして機能するアイデアもの。今どきのクルマにふさわしい快適さを得ながら、全体の雰囲気は'60s当時のままというのがショップのこだわりだ。

アメリカン・スポーツカーの歴史は、このクルマから始まった!
1961y Chevrolet CORVETTE C1

1961y Chevrolet CORVETTE C1 エクステリア

アメリカ、いや、世界を代表するスーパースポー ツカー、コルベット 。アメ車ファンでなくても、その名にはある種、憧れを持ってしまうのではないだろうか? そんなコルベット の、初代モデル(C1、と呼ばれる)が、『フルスロットル』のガレージに保管されていた。

デビューは1954年だが、このモデルは'61年型。4灯ヘッドライトで、C1の後期モデルということになる。もちろん、50年以上も前に登場したクルマが、これほど美しい姿をとどめているのは、相当の努力があったから。このC1も、一度フレームオフして、フルレストアを実施しているという。

1961y Chevrolet CORVETTE C1 バックスタイル

そしてさらに、フルスロットルによれば、オーナーからのリクエストにより、ここからカスタムも加えていくという。メインとなるメニューは、エンジンスワップ。C5コルベット('97年~)に搭載されたLS1(350=5.7ℓ、345馬力!)に載せ換え、走りを大幅に強化するという。これに伴いフレームも強化のため入れ替えるとか。ヘビーなメニューも、フルスロットルならお手の物だ。

1961y Chevrolet CORVETTE C1 赤で統一されたムーディーなインテリア1961y Chevrolet CORVETTE C1 2シーター、 シートはセパレート式のふかふかシート

レースで好成績をあげるなど、 ストイックなスーパースポーツカーへと進化していったコルベットだが、 この時代はまだ50年代の華やかな雰囲気が残る。2シーター、 シートはセパレート式ではあるが、 タイト感よりフカフカの乗り心地重視。ただしメーターレイアウトはスポーティムードたっぷり。

1961y Chevrolet CORVETTE C1のエンジンルーム

C1のエンジンは最強仕様でスモールブロックの327 (5 ・ 4ℓ) だったが、 C2以降は350が標準になっていく。そこでこのクルマのオーナーはエンジンスワップを希望。はるか後に発表されたLS1エンジンに載せ換える予定だとか。


■取材協力:フルスロットル
http://www.fullthrottleinc.jp/


■Text & Photos|AMERICAN VINTAGECAR magazine
アメリカンカンビンテージ vol.01


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